<独占告白>ソフトバンク松田。V奪回のための大谷翔平攻略の秘策とは?
11.5ゲーム差を逆転されV3を逃したソフトバンクの松田宣浩内野手(33)がTHE PAGEの独占インタビューに応じて、日ハムに敗れた真相、そしてV奪回のポイントとなる大谷翔平の攻略法について語った。 ――昨年は球史に残る大逆転を許しました。何が足りなかったのですか? 「やっぱり真の力がなかったんです。正直、11.5差が開いた時点では気持ちよく野球をやらせてもらっていたんですが、逆に勝って当たり前という空気が強すぎたのかもしれません。ゲーム差が5になり、3になり、焦りも出てきます。追われるプレッシャーもあり相手に勢いを感じました。それが0になり、同率から日ハムに上へ行かれたときには、もう追いつけず一気に離されました。追われる者と追う者の勢いの差。余裕も持てなかった。総合力がなかったんです。本当に3連覇できる力があるのならトップのまま終わっています」 ――リアル二刀流での1番起用、CSでのストッパー165キロなど、結局、大谷一人にやられたイメージが強いのですが? 「その通りです。中田翔やレアードという怖い打者もいましたが、翔平がいなければ、優勝できていないでしょう。あいつ一人にやられました」 ――7月2日の先発・大谷の先頭打者、初球アーチにどんな感情を抱きましたか? 「大谷の二刀流での1番を聞いたときに“まじ?”となり、しかも“え? 初球打ったで。普通見送るやろ?え? ホームラン? 漫画やん“(笑)という感じで。おそらく僕のこれからの野球人生で見ることのないシーンでした。頭が上がらないとは、このことです。しかも、あの頃のチームは点がとれずに、先に点を取って守り勝つイメージしかなかったので、ソロアーチと言えどダメージも大きかったんです。現に0-2で負けましたからね(3連敗で6.5差に)」 ――リベンジ機会だったCSの第5戦では「3番・DH」で出場していた大谷が今度は9回に3点差でストッパーとして出てきました。先頭打者は松田さんでした。 「あの試合展開なら、くるぞと思っていました。僕自身、打席に立ちたかったですしね。先発の時とは、腕の振りが違いました。全球フルマックス。“抑えできるやん、速いやん”という印象です(笑)。先発では9回を投げることを計算してペース配分してくるので抜きどころもありますが、あのときは全部に力が入っていましたね。キャッチャーが大変だなと思ったりしました」 ーーこちらも力が入るものですか? 「入ります。力勝負でしょう、ああなれば」