「学校行きたくない」夏休み明けの行き渋り、専門家が教える“絶対にやってはいけない”親の対応とは
長い夏休みが終わって、いよいよ新学期。毎日のお弁当や昼食作りから解放されて、ようやくホッとひと息…と思いきや、この時期、親を悩ませるのが“子どもの行き渋り”です。子どもが「学校に行きたくない」と言ったら、まずなんと声をかけるのが良いのか? 親として持つべき心構えとは? スクールカウンセラーの初川久美子先生に、ワーママ向けのライフハックをSNSで発信しているうなぎママさんがお話を伺いました。 【漫画で読む】「心が折れそう…」保育園行き渋りは親のせい?悩んだ私に息子が教えてくれたこと 【お話を伺うのは…】 ◆うなぎママ 小3の男の子、年長の女の子、2児のワーママ。インスタグラムで、ワーママ情報に特化したアカウントと30代ワーママのためのファッションアカウントを運営。自らが直面した「小1の壁」を乗り越えるためのライフハックを発信中。 @unagi.mama 【お答えいただいたのは…】 ◆初川久美子(はつかわくみこ) 臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。東京都公立学校スクールカウンセラー。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。児童精神科医とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。
Q.子どもが「学校に行きたくない」と言い出したら、無理に行かせずに、休ませたほうがいいんでしょうか?
うなぎママ:毎年、夏休み明けは、小学生のお子さんを持つお母さんたちから、行き渋りのお悩みが届くんです。最近は「無理して行かせない」という対応が主流のようですが、やはり休ませたほうがいいんでしょうか。 初川先生:日中、家を空けなければいけない共働きのご家庭にとってはとくに、子どもが学校に行かないというのは大きな局面ですよね。
「行きたくない」と言えるのは親子関係が良好な証拠
子どもに「学校に行きたくない」と言われたら、「きた、まずいやつ!」と身構えてしまう親御さんも多いですね。 でも、お子さんが「行きたくない」と思うこと自体は普通のこと。とくに長い長い休みの後ですから、気持ちを切り替えるだけでもひと苦労です。大人だってそうですよね。 むしろ「行きたくない」と素直に言える親子関係だと安心してください。そして、行かせるか/行かせないかではなく、まずは「そっか、行きたくないか」と受け止めましょう。