「学校行きたくない」夏休み明けの行き渋り、専門家が教える“絶対にやってはいけない”親の対応とは
大人の有給のように、子どもだって休みたい日はある
学校生活にうまく馴染めていない、集団生活が苦手など、1学期の様子から2学期も苦戦が予想されるお子さんの場合は「行きたくないと親に言うほどに、学校がつらいのかな」という想定をしたほうが良いかもしれません。 ですが、そうでないお子さんの場合、例えば今までおおむね楽しく行けていたお子さんであれば、大人の有給休暇のように、ちょっと休んでパワーチャージしたいのかもしれません。お父さんお母さんも、今はご自身のために有給はなかなか使えないと思いますが、昔は20日間くらいの有給を自分のために使っていた方もいらしたと思います。夏休みが終わったと言ってもまだまだ暑いですし、なかなかリズムを取り戻せないなど久しぶりの学校生活は疲れるでしょう。「行きたくない」と思う日があっても自然なことではないでしょうか。 うなぎママ:確かに、大人だって仕事に行きたくない日はありますね。ただ、ワーママにとって“子どもが学校に行かない”というのは死活問題で……。とくに低学年の子の場合、一人で留守番はまだむずかしいことも多く、“子どもが学校を休む”=“自分も仕事に行けない”になってしまうことがネックです。なので、「間違った対応をしたくない」という気持ちが強いです。
行き渋りに対しての正解は「ない」。様子を見ながらチューニング
「間違った対応をしたくない」気持ちはよくわかります。ただ、“正解”を決め打ちしようとするとどうしても焦ってしまったり、解決を急いでしまったりします。“対処”するよりも、まずはお子さんの声・思いを聞きたいところです。もし“夏休み明け”で調子やリズムが整いにくいということ以外にも理由がありそうであれば、「何か困ったことあった?」と聞くのも良いですね。 学校に行きたくないのは大人からすると些細なことが原因かもしれません。昨日遊びすぎたから疲れちゃった、今日は家でのんびりしたい、友達とケンカしてバツが悪い……。 子どもが「行きたくない」などと言うときは、つらくて大変だ、助けてほしいというときももちろんありますが、一方で何か対処をしてほしいわけではなく、その気持ちをただ受け止めて、聞いてほしいときもあります。親としての勘で「これはグズグズしているだけだな」と思えるのなら登校を促すのもひとつ。「これは辛そうだな」と感じるなら休んでみる。話を聞き、お子さんの様子を見ながらチューニングするのです。“こういうときはこうしたら正解だ、絶対うまくいく”という意味での正解はありません。