「学校行きたくない」夏休み明けの行き渋り、専門家が教える“絶対にやってはいけない”親の対応とは
大人の悩みは大人同士で解決する。子どもの前ではうろたえない
「学校に行きたくない」というフレーズの強さから、“子どもが別人になってしまった”“大変なことが始まってしまった”級の戸惑いを見せる親御さんも多いのですが、日常生活と地続きなんですね。お子さんがどんなたくましさを持っているか、どんなときが苦しいと感じやすいか、一番わかっているのはおそらく親御さんです。 例えば保護者がうろたえると、お子さんもうろたえてしまいます。お子さんが「とんでもなく大変なことを言ってしまった……」「お母さんに悲しい顔をさせてしまった……」とならないように、戸惑いは心の中にしまって、「嫌なことでもあった?」「疲れちゃった?」と、せっかくなのでいろいろ聞いてみてください。お子さんがうまく答えられないこともあるでしょう。無理に答えを引っ張り出そうとするのではなく、大切なのは、“お母さん(お父さん)はあなたのことを心配している・気にかけているよ”というメッセージとして伝えるということです。頭が痛い、お腹が痛いと言われたら心配してさまざま体について聞いたり、手当て(ケア)したりすると思います。基本的にはそれと同じです。 そしてその保護者側の戸惑う気持ちはご夫婦なり、先生なり、大人と話して解決しましょう。くれぐれも自分が心配・困惑してお子さん本人に根掘り葉掘り聞いたり、それらしい答えが出ないからといって「理由がないなら学校行きなさい!」と極端な提案をしたりするのではなく。お子さんにご自身の戸惑いを落ち着かせてもらおうとはしないようにしたいところ。 もし「学校行きたくない」が何日も続くようだったり、お子さんが大きな悩みを抱えているようでしたら、スクールカウンセラーに相談するのもおすすめです。学校や自治体に問い合わせれば、スクールカウンセラーや無料で相談に乗ってくれる公的な相談機関を紹介してくれると思います。
Q.行き渋りで学校を休んだ日は、どんな過ごし方をするのが良いですか?
うなぎママ:親のほうが戸惑ってしまう……すごくよくわかります。でも子どもの前ではそれを見せないほうが良いんですね。最後に、「行きたくない」と言われて学校を休んだ日は、子どもにどんな過ごし方をさせるのが良いか、教えてください。