「私の顔写真がテレビで“木嶋佳苗死刑囚として紹介”された」…当事者が番組プロデューサーを直撃!
ナレーションでは登場しないのに“顔写真だけ”露出した理由
――今回の事態を引き起こした経緯の説明を、改めてお願いいたします。 「この度のことは、『5時に夢中!』内のネット記事を紹介するコーナー『日刊BINKANランキング』内で起こりました。コーナーは記事そのものを映しながら、記事を要約した原稿読みと合わせて進行する形です。 当日も曜日担当ディレクターが、テロップを作成するCG室に、記事のどの部分を映すか、どの写真を使用するか、絵割りの指示を行っていました。 この時点でディレクターは、読み原稿に、もちづきさんの具体的なエピソードが含まれることを想定しています。しかし、放送作家が書いた読み原稿からは、その部分が省かれていたのです。ディレクターは本来であれば、絶対に作家に対して指示や事前の擦り合わせをしなければならなかったんです」 ――その結果、私の写真は副調整室からそのままオンエアされた、と。 「はい。もちづきさんの写真はトータル8秒露出してしまいました。 当日に読み原稿とテロップを統合して不自然な部分があるのかを、ディレクターおよび私たちプロデューサー、さらに総合演出も行っていなかったのが直接の原因になります」
写真とセットだった記者である説明、なぜ放送で省かれた?
――「女子SPA!」では、私の写真には「73キロから53キロへ減量した経験のある筆者・もちづき千代子」というキャプションがついていました。これがあれば、誤認はある程度防げたように思います。 「『女子SPA!』から事前に、写真のみでのトリミングはNGという注意通達を受けています。曜日担当ディレクター自身は、キャプションを含む形でのトリミング発注を行っていました。 しかし、その作業を請け負ったのがADであったこと、さらにCG室のテロップの上がりをディレクターが確認しないままオンエアに至ったことで、この事態が起こりました」 ――まとめると、ミスの原因はディレクターと作家、ADとの伝達ミスだったいうことですか? 「はい。全体としてディレクターの指示不足であり、コミュニケーション不足でした。それと同時に私と総合演出のチェック不足でもあります。完全な人為的ミスなので、我々の怠慢である事実は免れないと考えています」 <※編集部注:女子SPA!の記事使用に際しては「番組で使用される際は、雑誌(又はWebサイト)の記事であることがわかるようなトリミングで使用して下さい。記事の中の写真だけをアップで抜くような使用方法は著作権上の問題が発生しますので使用をお断りしています。写真のデータ等をお貸し出しするサービスはしておりません。」と記載しています。(記事使用申請書「使用上の注意」全文)>