イヨ・スカイが今年もサバイバーシリーズで大暴れ!トラッシュ缶ダイブや消化器噴射でチームを勝利に導く
1日、WWE『サバイバーシリーズ2024』がABEMA PPVで生中継された。 カナダ・バンクーバーのロジャース・アリーナで、WWEのビッグ5とも呼ばれる『サバイバー・シリーズ』PLE大会が開催された。 『レッスルマニア』に次ぐ歴史ある大会だけあって、ファンにとっては長く記憶される衝撃的なシーンが多く見られる。そして来年の『ロイヤルランブル』、『レッスルマニア』へと続いていく壮大なドラマの大きなターニング・ポイントとなる戦いとなった。 オープニングとなったのはリア・リプリー軍対リヴ・モーガン軍によるウォーゲームス。 3年前から伝統のサバイバーマッチに代わって採用されたこの試合は、ふたつのリングを並べ、なおかつ金網で囲った戦場に時間差で登場した出場選手がすべてリングに上がった時点からスタートするという、コーディ・ローデスの父親であるダスティー・ローデスが考案した試合形式だ。前回のスマックダウンでのアドバンテージ・マッチで勝ったリア軍が先に二番目を投入できるというシチュエーションで試合は始まった。 リア軍の先発はベイリーで、リヴ軍の先発はナイア・ジャックス。ベイリーはナイアの圧倒的なパワーに翻弄されるものの、自らのコスチュームの一部を外し、それをムチのように叩きつける事で逆転を図る。しかしすぐにそれを取り上げられ、ナイアのサモアン・レッグボールを食らってしまう。 ここでリア軍の二番手としてナオミが登場。リング下からレインボーカラーの竹刀を取り出しナイアに立ち向かうが、ベイリーがダウンしているため1対2の局面とはならないでいる。しかしナイアが取り出した便座を使ってのスティンク・フェイスを成功させたところでリヴ軍からキャンディス・レラエが登場。 キャンディスはイスを使ってのコードブレイカ-+セントーン等で乱戦の中キャリアの豊富さを見せつける。続いて登場したビアンカ・ブレアはテーブルをリング内に持ち込むも、これをキャンディスが逆利用していく。リヴ軍の3番手として登場したティファニー・ストラットンは、スマックダウンで共闘しているだけにナイア、キャンディスとのスムーズな連携で流れを自軍に戻していく。 続いて登場したイヨ・スカイは昨年のウォーゲームスで見せたトラッシュ缶を背負って、入口ではなく金網をよじ登ってリングインしようとする。しかしこれはキャンディスが妨害し、トラッシュ缶はケージのコーナーに置いたままリングインする事となる。リングインしたイヨを待っていたのはティファニー。それぞれが体操をバックボーンとするだけに強い対抗意識でお互いの身能力の高さを誇示し合うかのような攻防を見せていく。 リヴ軍の4人目はラケル・ロドリゲス。ナイアとふたりでまるでゲームのように対戦相手を叩きつけ合い、対戦相手の4人を打ちのめしていく。しかしここでリアがテーブルをリング内に持ち込みながらリングイン。これで5対4の状況になったもののナイアとラケルの存在もあって形勢逆転とまではならず。 それでもリヴの登場時にはリアはリングの中央で仁王立ちとなって待ち受けるが、リヴはケージが開いてもなかなかリングには向かわずに入場ゲートまで後退して敵前逃亡するかのような素振りを見せる。当然会場からはブーイングも起きるが、再び姿を現すと手にはバットが握られていた。 リヴがリングインした事でここで正式にウォーゲームスがスタート。 それに合わせるかのようにリアは装着していたフェイスガードを投げ捨てリヴに向かっていく。しかしリア軍の他のメンバーがダウンしているため、ナイア、キャンディス、ティファニーがリアを押さえつけてバットで痛撃されてしまう。 リアがなんとか脱出すると、起き上がったイヨがナイアにロープ渡りのミサイルキック。ここからティファニーのフットスタンプ、リアのニーアタック、キャンディスの飛びつきトルネードDDTなど乱戦模様になっていく。 ここでイヨがトラッシュ缶のある金網のコーナー最上段へ、ティファニーも別のコーナーの最上段にそれぞれが昇っていく。リング上で敵味方が入り乱れる中、イヨがトラッシュ缶をかぶってのムーンサルト・アタック、ティファニーがスワントーン・ボムを同時に繰り出すという驚愕のシーンが披露された。 おそらくはウォーゲームスが行われる限り、必ずこの場面が繰り返し放送されるであろうが、これを成功させたティファニーは何事もなかったのように自ら用意していたトラッシュ缶からキャッシュインのためのブリーフケースを取り出していく。並んで倒れているリヴとナイアのどちらにキャッシュインしようかと思案しているところで、リヴの用心棒であるラケルが猛烈にクレームをつけると、イヨが消火器をリング上にぶちまけ、ますますの混沌状態になる。そしてここでリアがその隙を突いて、さきほど自らが拘束されそうになった手錠でラケルをロープとつなげてしまう。
ナイアをビアンカとナオミがテーブルへのパワーボムでダウンさせ、リヴがイスを使ってのオブリビオンでベイリーを沈めるも、フォールを狙ったところをリアが引き剝がし、最後はテーブル上へのコーナートップからのリップタイドで叩きつけ、今年のウォーゲームスはリア軍の勝利となった。 最後は5人揃って腕を挙げたものの、ダメージCTRLからの追放劇で微妙な関係性のイヨとベイリーは最後まで目を合わせる事はなかった。