専門家会議の議事録問題 菅官房長官「適切に記録」繰り返す
菅義偉官房長官は29日午後の定例会見で、政府の新型コロナウイルス専門家会議で詳細な議事録が作成されていなかった問題について、議事概要は作成しているとして「行政文書の管理に関するガイドラインに沿って適切に記録を作成している」との認識を示した。 【動画】菅官房長官「第2波がきたとは考えていない」
専門家会議は、新型コロナウイルス対策について医学的な見地から政府に助言するために2月14日に設置された。菅官房長官はこの会議の位置付けについて「行政文書の管理に関するガイドライン上の『政策の決定または了解を行わない会議』などに該当」すると説明。その上で「専門家に自由かつ率直に議論していただくため、発言者は特定されない形ではあるが、議事概要を作成し、構成員(専門家)に内容を確認した上で公表している」と述べた。 発言者を明記しないことについては第1回会合(2月16日)開催時に専門家に説明して「了解いただいた」とした。 記者からはこの問題についての質問が相次いだが、菅官房長官は「いずれにしてもガイドラインやそれぞれの会議の性格などを踏まえ、担当部局で適切に記録を作成している」と繰り返し、政府の対応に問題はないとした。