新型コロナウイルス「これまで起きたこと」時系列で振り返る
新型コロナウイルスの感染終息は、まだ見えません。昨年12月に中国・武漢市で報告された原因不明の肺炎は、「COVID-19」(新型コロナウイルス感染症)と名付けられ、いまや世界中に拡散。5月13日午前10時半現在、全世界の感染者は426万人を超え、死者も29万人以上を数えています(ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター集計)。日本でも3月下旬以降の感染者急増を受け、政府が全国を対象に「緊急事態宣言」を出して、感染拡大防止へ向けて外出自粛などの徹底を国民に呼びかけています。一部地域では期限前の解除も取りざたされますが、新型コロナウイルスをめぐって、これまでに「どんなことがあったか」を振り返っていきます。 【動画】「他人と距離、手洗い、マスク」 専門会議が予防「3原則」発表
■中国で原因不明の肺炎~日本で初の感染者
新型コロナウイルスに関する発表が厚生労働省のリリースに初めて登場したのは2020年1月6日のことでした。 そこには冒頭、こう記されています。「中華人民共和国湖北省武漢市において、昨年12月以降、原因となる病原体が特定されていない肺炎の発生が複数報告されています」。1月5日時点での国立感染症研究所のまとめとして、59例の確定例(2019年12月12日~29日の発症分)のうち7例は重症で、この時点では死亡例なしと発表しました。 その後の国内報道では、武漢市での「原因不明の肺炎患者」の初確認は12月8日だった、とする内容や、昨年12月30日に武漢市の眼科医が当局公表の前にグループチャットで注意喚起していたなどとする内容を見つけることができます。 国内で初めての感染者が確認されたと発表があったのが1月16日です。その日の厚労省のリリースにはこうあります。「1月14日、神奈川県内の医療機関から管轄の保健所に対して、中華人民共和国湖北省武漢市の滞在歴がある肺炎の患者が報告されました」。国立感染症研究所で検査し、15日に新型コロナウイルスへの感染が確認されたとしています。