42歳の妻「私が貯めた1000万、夫になんて分けたくない!」浪費家の夫と離婚するとき、損をしないために知っておきたいこと【共働き夫婦の財産分与】
妻をおいて海外へゴルフ。悪いと1ミリも思っていない夫
次に喧嘩になったのは結婚4年目。毎年、夫婦水入らずで過ごしており、まだ子どもはいないので、今年も同じだと楽しみにしていました。しかし、夫は「会社の奴らとグアムに行くから!」と切り出したのです。心菜さんを日本に置いてけぼりにするつもりなので「どういうつもりなの?」と怒ったのですが、「心配するなよ。ゴルフ仲間だから」と不倫を否定したのですが、心菜さんが心配したのは旅費の金額。 年末年始というハイシーズンの海外旅行です。100万円では足りないでしょう。心菜さんは「どこにそんなお金があるのよ!」と詰め寄ると、夫は相変わらず、「まぁ、いいじゃない。お前に迷惑はかけないからさ」とのらりくらり。 こうして夫婦の溝はますます大きくなっていったのですが、心菜さんの堪忍袋の緒が切れたのは結婚6年目。家族カードに見覚えがないクレジット決済があったのです。その額は6万円で請求元は居酒屋。心菜さんは「これって何?不正利用ってこと?!」と尋ねると、夫は「後輩と飲みに行っただけだよ」と言うのです。 夫がマネージャーをつとめるチームが全店三位の成績をおさめたので、夫が幹事となって慰労会を開いたそう。会社から5万円が支給されたものの、16人の飲食代はあわせて11万円なので足りませんでした。そこで「あとは俺が払っておくよ。心配するな!」と声高に言い、後輩たちは「ごちそうさんです!」と喜んだのですが、夫はアルコールが入ると気が大きくなるタイプなのです。 「何回、同じことを言ったら分かるの?後輩の子だって、ごちそうになるのを期待してないでしょ?!」と注意したのですが、夫は「はいはい、わかりました」と心菜さんの話に聞く耳を持たなかったので、今まで抑えていた感情が爆発。「ごめんなさい。今までずっと我慢してきたけれど、もう無理。これ以上、一緒にやっていけない!」と離婚を切り出したのです。
いくら言っても改善されない夫の散財の裏には…
心菜さんは何度も挽回の機会を与えたのに何回も同じトラブルが繰り返されました。これは心菜さんが今後も同じトラブルに悩まされることを意味します。筆者は「なぜ旦那さんは言うことを聞かないのでしょうか?」と投げかけると、心菜さんは「私のことを馬鹿にしているんですよ!」と怒ります。その背景には実家の経済力の違いがあったのでしょう。 筆者は「結婚生活を上手くやっていくには同じ目線に立つことが欠かせません」と励ましたのですが、夫と妻は血のつながらないのだから当然です。心菜さんは「彼は私のことを見下していたのではないでしょうか」とため息をつきます。夫は心菜さんを甘く見ているから言動を改めようとしないのでしょう。お金のことで何かあっても実家に何とかしてくれると。何かあっても実家を頼れない心菜さんとは決定的な違いがあったのです。 突然、別れを切り出された夫はどのような反応をしたのでしょうか?「お前みたいなケチ臭いババァはこっちから願い下げだよ。早く俺の前から消えてくれ!」と今まで打って変わって汚い言葉を並べ立てたのです。心菜さんもまさか夫が二つ返事で離婚を了承するとは思っていませんでした。 ▶つづきの【後編】記事『夫より収入も貯金も多い、42歳の妻。共働きで離婚をするとき、「財産分与の話し合い」の前に知っておきたい3つのこと』では、財産分与について夫と協議する際におさえておきたいポイントについてお届けします。
男女問題専門家(行政書士、ファイナンシャルプランナー) 露木幸彦
【関連記事】
- ◆つづきを読む◆夫より収入も貯金も多い、42歳の妻。共働きで離婚をするとき、「財産分与の話し合い」の前に知っておきたい3つのこと
- ◆世帯年収750万円の夫婦が離婚。「オーバーローンで売りたくても売れない!」42歳 派遣の妻が、「自宅」も「養育費」も手に入れた秘策とは
- ◆「もしかして不倫してるのかも」夫は隠しているつもりでも、妻はごまかせない。不倫の「証拠の見つけ方・やめさせ方」
- ◆1歳のわが子が遊んでいたおもちゃから「不倫の証拠」が見つかった! しかも、芋づる式に次々発覚。いったい何人でてくる!?
- ◆「すごい美人が、なぜうちの夫と?」銀行員の夫と結婚し、なに不自由ない生活を送っていた45歳。真面目な夫ゆえの、キャンプ場での不倫