高齢化・老朽化団地の理事長に就任するや鳴りやまない電話! 突然の断水トラブルで住人の団結力が試される【ポンコツ理事長奮闘記3】
【後日談】断水の原因は管理会社から委託した業者の凡ミスだった
ポンプのプロの活躍で、自力で断水から復旧した我らが団地。 すっかり影が薄くなってしまったのですが、実は、断水の顛末を最後まで見守ってくれた人たちの中に、管理会社のフロントマンと営繕部の2名もいました。 最初の通報時は「僕の仕事じゃない」と緊急センター任せにしたがったフロントマンでしたが、1時間後、同じフロアで残業していた営繕部の2名を伴って現地に到着。駆け付けるなり、ポンプのプロから雷を落とされたのでした。 ●管理会社に100%委託している項目(受水槽の点検)で、 ●管理不足(監督不行き届き=スイッチの戻し忘れ)によるミスが起こり、 ●団地全体に大きな迷惑をかけた のですから、ポンプのプロのお怒りはもっとも。 ちなみに、新理事の一員であるBさんが「理事長からも一言お願いします!」と私を前に出したのですが、元から強い態度を取れない水野の言葉はあまりに弱々しく、後ろで住人一同ずっこける音がしました。だから無理だって言ったのにぃ~。 さて、今回の断水について、後日上げられた報告書によっても、やはり5月22日午前中に実施された受水槽清掃における人為的ミスが原因だと示され、フロントマンからお詫びのメールもありました。 この人為的ミスですが、「俺もプロや!」と翌日に登場した別のベテラン住人によると、回避のコツがあるそう。 「スイッチの戻し忘れは業者あるあるなんや。誰かが作業中に顔を出して、『定位置に戻しといてや』って伝えるだけで、『お、この団地は分かっとるな』ってなるんやで」 なるほど……。そこで翌年の清掃日(なぜか総会の前だった)には副理事長のEさんと水野が代わる代わるポンプ室をのぞいてチェック! 結果、連続の断水は免れました。 今回の出来事は、第一回でもお話したように、管理会社への委託の難しさを物語っています。自主管理から管理委託へ移行して7年経ちましたが、いざという時に安心を与えてくれたのは管理会社ではありませんでした。 団地のコミュニティや住人同士の結束はやっぱり必要です。
水野康子
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