岩井明愛が首位に浮上。上位陣のマスターズGCレディースの3日目をプロがレポート
「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」の3日目を終え首位は13アンダーで岩井明愛とイ・ミニョン、2打差3位タイに桑木志帆と小林夢果が追う。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からのレポートをお届けします。
4打差に11名がひしめく混戦模様
悪天候を見据えてスタート時間は7時からとなりましたが、予想に反して最終組がスタートする8時半には雨が降り出していました。9時半になると雷雲接近のため中断となり11時15分から再開し、最終組が終わるまで雨が止むことはありませんでした。 2日目を終え11アンダーからスタートした小祝さくら、岩井明愛、宮田成華選手のうち、小祝選手と宮田選手はスコアを2つ落とし9アンダー9位に後退します。ムービングサタデーにスコアを伸ばしたのは野澤真央選手が66、畑岡奈紗選手が67、木戸愛選手は68で10アンダー5位タイへとジャンプアップし首位から3打差で最終日を迎えます。 首位からスタートした岩井明愛選手は前半に3つスコア伸ばし14アンダーで折り返します。しかし13番でボギーを叩くと15番パー5では残りピンまで225ヤードの2打目を1.5メートルにつけるショットでイーグルを奪い15アンダーとし、独走態勢かと思われました。続く16番でティーショットを左の池に入れるとドロップゾーンから3打目をグリーン左のラフに外し、ダブルボギー、17番もボギーで3つスコアを落とし12アンダーまで後退。最終18番では2打目を9番アイアンで2メートルにつけるとバーディでフィニッシュし、15番からジェットコースターのようなプレーの中でなんとか首位タイで終えました。 「良いところも悪いところも含めて楽しかった」と振り返りましたが、16番のティーショットがもったいなかったと明日は優勝争いの中でキーホールになるかもしれません。
中断再開後の5番ホールで短いバーディパットを外しますが6番、8番とバーディを重ね10アンダーで折り返した桑木志帆選手。中断中に”推し”の吉田優利選手とおしゃべりすることができ「幸せでした」とそのおかげで最後まで頑張れたと話し、後半は3バーディ2ボギーで首位と2打差の11アンダーで最終日を迎えます。 桑木選手は前週の「富士通レディース」では首位から3打差で出た最終日に、5つスコアを伸ばしましたが3位タイで終えた悔しさを胸に戦っています。2日目の後半の出だしの3連続ボギーや課題とするピンが左に切られた17番パー3でのボギーなどを伸び代として、「明日は1番パー5でバーディを取れたら波に乗れる」とカギに挙げた出だしのホールから注目していきましょう。