指揮官の母国メディアから「引き分けキング」と揶揄されたブライトン 7戦未勝利と不振
10位にまで後退
プレミアリーグでは第12節終了時点で勝ち点22で5位につけていたブライトンだったが、その後第13節サウサンプトン戦から昨年12月30日(現地時間)の第19節アストン・ヴィラ戦まで2敗5分けと実に7試合も勝利から遠ざかっている。 ランプティのゴールでブライトンがアストン・ヴィラ相手に粘りのドロー決着 この約1カ月間で順位は10位まで後退。一時は射程圏内だったトップ4入りも、4位チェルシーまで勝ち点差8ポイントと厳しい状況に変わってしまった。 ブライトンの成績を見て際立っているのは、引き分けの多さだろう。既に19試合中9試合がドロー決着となっていて、これは今シーズンのプレミアリーグで最多。指揮官のファビアン・ヒュルツェラー監督の母国ドイツのサッカー雑誌『Kicker』は、こうしたブライトンの状況を紹介した記事の中で同クラブを「引き分けキング」と揶揄している。 指揮官も勝ちきれない試合が続いていることにもどかしさを感じているようだ。開始12分に先制したもののその後逆転を許し、終盤にタリク・ランプティのゴールで何とか2-2の引き分けに持ち込んだ第19節アストン・ヴィラ戦後、ヒュルツェラー監督はチームについて以下のように語っている。 「順位表をよく見る必要がある。我々には引き分けが多過ぎる。そして、その引き分けとなった試合はどれも我々が勝者としてピッチを去るべき試合だった。これは我々がやり遂げなければならない学習過程だ」(ドイツ誌『Kicker』より) ブライトンは、早くも4日に次節アーセナル戦を控えている。これ以上勝ち点を取りこぼせばシーズンの目標を失いかねないだけに、相手が現在3位のアーセナルといえどもブライトンにとっては負けられない一戦であり、青年指揮官ヒュルツェラー監督の手腕が試されることになりそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部