【スワンS・人気馬の敗因】2番人気スズハロームは外枠発走で15着に惨敗 鮫島克駿「気持ちの波の激しいところが…」
[GⅡスワンステークス=2024年10月26日(土曜)3歳上、京都競馬場・芝外1400メートル] レース直前、スターターが黄旗を振った。スズハローム(牡4・牧田)の入っていた枠の前扉が破損したということで、外枠発走に。仕切り直して普通に五分のスタートを決めたが、これが不吉な予兆だった。 レースはジワジワ位置を下げて中団から構える作戦。ただ、勝負どころから鞍上が叱咤しても馬がなかなかそれに応えない。最後までエンジンがかからないままで、いつもの切れ味を少しも見せることなく、そのまま馬群の中に消えてしまった。ここ2走は、GⅡ京王杯SC3着→GⅢ・CBC賞2着。重賞で好走続きだった2番人気馬が、見せ場なく15着の大敗を喫した。 レース後、鞍上の鮫島駿は「ゲート再審査になってしまいました。走る気で、扉が曲がるぐらい突進してしまった」と問題のシーンを振り返り、「道中のポジションはダノンマッキンリーの後ろでいいところだったけど、1歩目から行きっぷりが良くなかった。気持ちの波の激しいところが影響してしまった」と肩を落とした。 キャリア最低の着順を喫する原因となったメンタルの激しさ。これを抑制できるかどうかが、今後、重賞戦線で生き残っていくためのテーマになりそうだ。
東スポ競馬編集部