大阪モデル「黄信号」8日から点灯へ 吉村知事「大阪において約8割はオミクロン株に置き換わっている」
大阪府は7日午後、大阪府庁で「第64回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を行った。会議では府内での新型コロナウイルス感染急拡大を受け、府独自の基準である「大阪モデル」を現在の緑信号から、警戒を示す「黄色信号」を8日から点灯することなどが決まった。 【動画】大阪府が新型コロナ対策本部会議(2022年1月7日)
大阪府では7日に676人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、およそ3か月半ぶりに1日で600人以上の感染者数となった。6日には505人の感染が確認されている。
大阪府の吉村洋文知事は会見冒頭で「オミクロン株の市中感染が確認されてから検査体制も強化してきました。市中感染の広がりもあって特に年始ですが感染が急拡大をしています。本日の新規陽性者数は676人、昨日は505人、つい最近までは数十人の状況でしたから年末年始の休みが明けてから感染が急拡大しているのが現状です」と説明した。 また、沖縄県や東京都の状況をみましても、オミクロンは驚異的な拡大力があり「大阪において約8割はオミクロン株に置き換わっている状況です」と現状を明らかにした。
会議では「大阪モデル」で現在点灯している緑の信号について、警戒を示す黄色の信号基準について話し合われた。吉村知事は「本日現在は達していませんが、一両日中に達するのはほぼ明らかです。感染の急拡大が続いているので黄色の信号を灯して警戒を府民の皆さんに呼びかける必要がある」と述べ、大阪モデルの黄色信号を8日から点灯することが決定した。
また吉村知事は「入院体制、宿泊療養、自宅療養、それに伴う医療態勢、これが重要になってくる。陽性者数は非常に多い、今後もさらに増えるのはまちがいないと思います。一方で大阪府の現状でもみられるが重症化率は低いのではないかという結果も出てきています」と説明。 本当に入院が必要な人をできるだけ早く入院してもらって治療を受けてもらい、そうでない人については宿泊療養や自宅療養で外来往診を受けてもらうなど「適切な医療資源の配分が非常に重要。これを誤れば医療崩壊するということもありうると思っています」と述べた。