世界レベルのプレーや試合のイベント化に注目 10月開幕バレーボールの「大同生命SV.LEAGUE」 ~山本隆弘氏インタビュー~
――勢力図も変わってきそうですか?
かなり変わるのではないかと思います。やはり昨季V1の優勝を争ったサントリーサンバーズ大阪と、大阪ブルテオン(昨季までのチーム名は、パナソニックパンサーズ)が上位を争う展開にはなると思いますが、ジェイテクトSTINGS愛知や、ウルフドッグス名古屋も戦力は整っているので、混戦になるのではないかと思います。 女子も、昨季V1の上位勢であるNECレッドロケッツ川崎、大阪マーヴェラス(昨季までJTマーヴェラス)が中心になるでしょうが、3位だった埼玉上尾メディックスが今季は、もう少し対抗できるようになるのではないかと思っています。女子は、日本代表のエースだった古賀紗理那選手が引退しましたが、2028年ロサンゼルス五輪に向けて、彼女に匹敵する新たなエースが出てこなければいけません。今、日本の女子は、アンダーカテゴリーにも非常に良い選手がいますので、どんな選手がSV.LEAGUEを通して台頭してくるのかという部分も注目ポイントだと思います。特定のチームを応援して見るのも良いと思いますし、リーグ全体を通して良い選手を探して「自分が監督だったら、この選手が日本代表だ」と考えながら見るのも面白いと思います。
――最後に、読者の皆さんへメッセージをいただけますか
パリ五輪の出場権獲得までの戦い、五輪本戦を通じて、日本代表選手がバレーボールを盛り上げてくれましたが、今度は国内で、日本代表選手がネットを挟んで対峙する戦いが始まります。すごく見ごたえがあると思います。いろいろなチームにスター選手もいますし、外国籍選手も世界トップレベルの選手が日本に来ているので、ハイレベルなバレーボールの魅力を、ぜひ現場で、インターネット観戦で、存分に楽しんでもらえたら嬉しいです。
平野 貴也