どうなる?!3.19・京都「矢吹VS拳四朗」のWBC再戦…早くも故意バッティング騒動を巡り遺恨の“場外前哨戦”が勃発
プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者、矢吹正道(29、緑)と前王者で同級1位、寺地拳四朗(30、BMB)が24日、大阪市内のホテルで会見し、3月19日に京都市体育館で再戦することを発表した。両者は昨年9月に同じリングで対戦。矢吹が10回TKOで勝利し、9度目の防衛を目指した寺地は初黒星を喫し、王座から陥落。その後に寺地陣営が「故意のバッティング」を訴えたことでWBCからダイレクトリマッチ指令が出ていた。戦績は矢吹が16戦13勝(12KO)3敗、寺地が19戦18勝(10KO)1敗。激闘必至の因縁マッチに早くも水面下で火花が散った。
互いに黒の高級スーツで登場
あれから約半年。王者とチャレンジャーは立場を入れ替え、ダイレクトリマッチという異例の形で拳を交える。申し合わせたわけではないだろうが、この日の記者会見には、両者とも黒ずくめの出で立ちで現れた。靴までアルマーニで統一した新王者の矢吹は、「強い相手とやるだけなんで、次もしっかり勝って防衛したい」と決意を語った。 再び敵地での戦いとなるが、矢吹は努めて冷静に相手を分析した。 「前回勝っている場所なんで、京都でやることに関しては特に何も気にならない。総合力の高い選手なので、今回も前回同様にチャレンジャー精神で臨む。相手は1個か2個、戦い方を変えてくると思うので、そこを考えてやりたい。いま強化しているのはスタミナ。今回もどっちが勝ってもおかしくない試合になるのではないか」 チャンピオンベルトを奪取した試合後は「これで引退してもいい」とうそぶいていたが、その後に撤回した。休みも正月の2日間だけ。王者の自覚も生まれている。 「11歳と8歳の子どもがいるんですが、勝ったときは学校で友だちから声を掛けられたそう。ダイレクトリマッチが決まったときは何で?と思いましたが、決まった以上はやるだけ。チャンピオンになって生活が変わるまでのことはないけれど、注目されるようになったし、この試合を勝てばさらに変わるかも。嫁さんには一軒家がほしいと言われている。勝たないと先が見えない」