短時間で効率よく仕事をするための考え方とは?経営コンサル会社代表が解説。何事にも完璧を求める・複数の仕事を回すのが苦手な人が行うべきこと
2024年4月から、建設業・ドライバー・医師の時間外労働の上限規制が適用されました。働き方改革が進められる一方、「会社は『残業を減らせ』と言うけれど、仕事量は増えるばかり…」と悩む方もいるのではないでしょうか。そのようななか、F6 Design株式会社 代表取締役の山本大平さんは「限られた時間で多くのタスクを片付けるためには、『結果』を出すための最短ルートをたどることが大切」と話します。今回は、山本さんの著書『「すぐやる」よりはかどる!仕事を「短くやる」習慣』より一部引用、再編集してお届けします。 【書影】やることがたくさんある人のための時短のコツ。山本大平『「すぐやる」よりはかどる!仕事を「短くやる」習慣』 * * * * * * * ◆「100点」を目指すから仕事が遅くなる こんな人は要チェック! ◇何事にも完璧を求める人 ◇複数の仕事を回すのが苦手な人 ひとつのタスクに集中してしまうと時間切れになる どんな仕事でも100点満点の結果を出すことが理想ですが、たくさんのタスクを抱えているならば、そのすべてで満点を狙うことは現実的ではありません。 日本人には完璧主義の人が多いため、全部の仕事で100点満点の結果を狙いがちですが、仕事には必ず制限時間があります。 満点を目指してひとつのタスクに集中してしまうと、時間切れで他のタスクまで手が回らなくなります。 残りの仕事が全部0点になったのでは、何の意味もないのです。
◆まずは「70点」を目指す 私は自分の会社の社員には、「すべての仕事で、まずは70点を確実に取る」ことを要求しています。 優先度の高い仕事から始めて、全部のタスクで70点を目指します。 ひと通りの仕事が70点のレベルに達して、時間的な余裕や余力があれば、70点を80点へ、さらには90点に向かってブラッシュアップする……というスタイルです。 すべての仕事で満点を目指すと、プレッシャーに押し潰されながら、全力疾走する必要があり、仕事に「ムラ」が生じます。 70点のアベレージでいいとなれば、不安やストレスを抱えることなく、自然体で取り組むことができますから、素早く仕事が進みます。 短い時間で効率よく結果を出すためには、まずは70点を目指すことが第一関門だと考えています。