『ノイド』は新たなシーバススレイヤーとして定番化する!驚くべき2つの個性に注目!
2024年、釣りメーカーらしからぬ『かっこいい系』のブランディングで旋風を巻き起こしているフローフルワークス。発表されたプロダクトのひとつ『ノイド』。ただのジグヘッド+シャッドテール系ルアーでないギミックと、ギミックやかっこいいだけでない考え抜かれた『釣れるロジック』が内包されているのだ。このルアーはシーバススレイヤーとして定番化するのだろうか。 【画像】ノイド(フローフルワークス)
フローフルワークスのノイドはかなりキテます
結論から言うと、新進気鋭のメーカー『フローフルワークス』が投入してきた『ノイド』は素で推せます。 まず、普通の小規模系プロダクトでは絶対にここまでの開発環境はないという特別な流水水槽を使用してテストを行なっています(水槽の施設は7億円?)。ここでは、独自の新しい素材(生分解性のワーム)を使ったノイド別バージョンのテストも行なっていたりとかなり本格的。小規模プロダクトとして誕生したフローフルワークスがなぜ!?と思われたかもですが、実はこちら東京海洋大学の『回流水槽』という設備。フローフルワークスと東京海洋大学がタッグを組んで、より実用的な生分解性素材の開発に取り組んでおり、その一環でこの設備が使えるのだという。その取り組みについては近日中にまた掘り下げてみたい。 この水槽での開発は、おそらくフィールドテストの何日分かの知見を一気に得られるだろうという環境です。川の激流すら表現できる流水水槽で、しかも横、上、下、後ろからテスト中のルアーをしっかりと観察できるのですよ。いや、この水槽ヤバイ! おそらく大手釣り具メーカーも持っていないであろうとんでも水槽…。 そんな環境でテストを行なって、プラスアルファ、フィールドでのテストを繰り返して作られているアイテムなのでそのこだわり具合が異質なのです。目に見える個性としては、ジグヘッドとワームボディに見られるスマートなギミックなのですが、記者が注目したのはそれ以外の性能的特徴でした。
2つの特筆すべき『個性』。1つめ。徹底した水平スイミング姿勢
フィールドテストだけでは微調整も行いにくいのですが、この巨大水槽などでの開発も相まって、狙っている姿勢がきっちりルアーに反映されているんですよね。その重要な姿勢っていうのが、徹底した水平スイム。これ、ほぼどんなライン角度でもほぼ水平に泳ぐようコントロールされているのがすごい。 この姿勢が徹底的に管理されているので、シーバスの食いかたがめちゃくちゃ素直。写真を見てもらえればわかるかと思いますが。すっぽりダブルフックがガッチリとフッキングするバイトが多い。これはルアーが水平姿勢を維持してスイムしている証左でもある。 ジグヘッド+シャッドテール系のルアーはシーバス・フィッシング界ではくわせ系の定番となっていますよね。王道であり、キングであるコアマンのVJ、ターゲットはサーフですがビーチウォーカー・ハウルなども信頼が高いルアー。大手からも売れ筋を睨んでの展開があり、それぞれに個性を見ることができます。 ではこの、新機軸系ジグヘッド+シャッドテールの『ノイド』がそれらの定番に割り込む個性があるのか?そのひとつが、ほぼどんな状態で引いても水平を維持してくれる姿勢だと言えると思います。シーバス攻略の選択肢のひと枠に、この個性だけとってもルアーケースに割り込んでくると思います。