大谷翔平のあわやサイクルに敵味方の垣根超えて絶賛の声…「バットが折れて本塁打より打球速度の速い二塁打」の仰天証言も
エンゼルスの大谷翔平(26)が27日(日本時間28日)、敵地のトロピカーナフィールドで行われたレイズ戦に「2番・DH」でスタメン出場、25号ソロを含む、あわやサイクルの大活躍を演じた。4回に先頭打者として四球で出塁すると今季11個目の盗塁に成功。1-1の同点で迎えた6回無死一塁からの第3打席はライトオーバーの勝ち越しのタイムリー二塁打、7回二死二塁の第4打席は同点のタイムリー三塁打、そして圧巻は9回二死からの25号ソロ。インコースのフォーシームを逆方向に高々と打ち上げる技ありの一発だった。全米メディアも“大谷劇場”に狂喜乱舞。隠れたエピソードや敵味方を越えた絶賛の選手コメントを紹介した。
マドン監督「大谷は立ち向かうことが好きだ」
大谷の価値ある3打点で6-4で勝利し連敗を5でストップしたこともあり、地元のロサンゼルス・タイムズ紙は「エンゼルスがレイズに6-4で勝利し、大谷はサイクル達成まで残り単打1本だけだった」との見出しを取り、その打棒を称えた。 記事は「大谷は2019年6月にトロピカーナフィールドでサイクルヒットを達成している。彼のプレーは、その時と同じくらい素晴らしかった。大谷は単打1本を残しサイクルヒットを達成できなかった。だが、彼は4度出塁しての3安打3打点で5連敗と低迷していたエンゼルスが必要とする起爆剤となった」と絶賛。 25号ソロについて「9回に大谷は左中間のフェンスを越える反対方向への彼のシーズン最多となる25号本塁打を打ち、チームに少しばかり余裕をもたらした」と紹介し、成績が、打率.277、OPS(出塁率と長打率を合わせた指標)1.031と上昇。本塁打争いでブラディミール・ゲレロJr.を1本差で追い、大谷の長打数46本はメジャートップになったことを伝えた。 そしてジョー・マドン監督の「この選手は立ち向かうことが好きだ。彼はこういった瞬間を本当に気に入っている。彼は、あらゆる才能を備えている。彼は立ち向かうことを望み、プレーすることを欲している。今日の盗塁はどうだ?右翼線への三塁打、そしてレフトへの反対方向の本塁打は?この球場で左打者にとっては、本当に強打と言える一打だった。彼はプレーを望んでいるのだ。これがこの選手から私が得られるものだ」の興奮気味のコメントを紹介した。 同じく地元紙のオレンジカウンティ・レジスター紙は、「大谷はチームの勝利への貢献を重要な場面でやった」と絶賛する記事の中で、同僚の証言をもとに隠れたエピソードを紹介した。