大谷翔平のあわやサイクルに敵味方の垣根超えて絶賛の声…「バットが折れて本塁打より打球速度の速い二塁打」の仰天証言も
8回に5-4とする勝ち越しの本塁打を放ったフィル・ゴスリンが、同紙に「大谷は(6回の)二塁打でバットを折ったと思う。彼は、それを時速104マイル(約167キロ)で打ち、私の本塁打よりも強烈だった。バットを折っても、さらに強烈な打球を飛ばすなんて頭が下がる。クレイジーだ。彼はこれまで見た中で最も才能ある選手の1人なのは間違いない。毎日見ているとさらにその凄さが分かってくる」と衝撃の証言を行ったのだ。 同点で迎えた6回に大谷はタイムリー二塁打を放ったが、その打球速度はゴスリンの本塁打を上回り、しかもバットが折れていたというのだ。確かに映像で確認するとバットの根元が折れていた。恐るべきパワーである。 MLB公式サイトも「『言葉では言い表すことのできない』大谷が、ヘイローズ(エンゼルス)の逆転勝ちのカギとなる」との見出しを取り、「オールスター最終候補(の大谷)がサイクル安打まであとシングルヒット1本まで迫り、両チームの選手から畏敬の念を受ける」と伝えた。同メディアは、大谷の活躍ぶりを紹介した上で、5回3失点と踏ん張ったエンゼルス先発のパトリック・サンドバルのコメントを伝えた。 サンドバルは「この試合は大谷にとって(過去)何番目くらいの活躍だと思うか?」と問われると、「トップクラスだと言えるだろう。だが、こうした試合はとても多くある。ランクは付けられない。彼がやっていることは驚くべきことだ。彼が見せたプレーの後にテレビカメラが、ダグアウトを映し出しているかどうか知らないが、全員のテンションが上がって、くぎ付けになるんだ。最高だ。彼がこのチームのためにやっていることは言い表すことができないものだ」と、最大級の賛辞の言葉を返した。 また同サイトは、中継ぎ陣が崩れて敗戦したレイズを分析する別記事の中で大谷の存在感について触れた。1点リードで迎えた7回二死二塁で、大谷を迎えた場面で投手交代した後に大谷を敬遠で歩かせる可能性があったことを明かした上で、「大谷は(敵チームの)あらゆる判断をさらに難しいものにさせている。このシリーズで彼の投球を見ることはなかったにもかかわらず、レイズは、大谷の稀代の才能のあらゆる側面を目撃した」と称賛した。 大谷は7回に同点のタイムリー三塁打を放った。 また25号ソロを浴びた場面について「ピート・フェアバンクスの速球を打った大谷の本塁打は、リードを守れなかったレイズのブルペンよりも信じられないものだった。考えてほしい。フェアバンクスはメジャーのキャリアでポストシーズンを含めて左打者に速球を365球投げてきて本塁打を1本も許していないピッチャーだったのだ。大谷は25号ソロで、その記録を塗り替えサイクル安打までシングルヒット1本を残して3打点でこの日を終えた」と評価。 そしてレイズの捕手マイク・ズニーノの「彼はスペシャルだ。彼の能力、才能は紛れもない。3日続けて彼の打撃を見ることができて素晴らしかった。そして、彼は5日、6日ごとにマウンドに上がって100マイル(約161キロ)を投げることも知っている。信じられない才能だ」というコメントを紹介した。もう敵味方の垣根を超えて大谷の存在感は別格のものになりつつある。