大谷翔平が崩されて打った23号2ランに対戦右腕と全米が驚嘆…「ゾーンの底。悪いボールじゃなかった」
エンゼルスの大谷翔平(26)は20日(日本時間21日)、本拠地で行われたタイガース戦に「2番DH」で出場し、1-3で迎えた5回一死二塁に自己最多となる同点の23号2ランを放ち、本塁打争いでメジャートップに並んだ。タイガースの先発右腕、ケイシー・マイズ(24)が1-2から外角低めに投じた84.6マイル(約136キロ)のスライダー。バッテリーからすればゾーンギリギリに落とす悪いボールではなかったが、大谷は体勢を崩されながらもすくい上げるようにしてセンターへ運んだ。3戦4発。試合は3-5で敗れたが量産態勢に入った大谷に対して全米メディア、対戦相手らが次々と称賛の言葉を贈った。
「大谷は別世界にいる」
MLB公式サイトは「最近の大谷は別世界にいる」との表現で、この6試合で6発を放った大谷を称え、ジョー・マドン監督のコメントを伝えた。「信じられないでしょう? 見ていて本当に楽しい。彼はとても自信を持ってプレーしている。彼には才能があり、そのピッチング、打撃、ベースランニングのすべてに自信を持って最高のプレーをしている」 大谷は同点23号2ランを放つまでの2打席は2三振に倒れていた。 同メディアは大谷の「タイミングの取り方が遅かったので、そのタイミングを取り戻そうとした。打席が増えれば全体的なコンディションも良くなる」との通訳を通じてのコメントを紹介。その打席を重ねるなかでの修正能力の高さを示唆した。 また打たれたマイズは外角低めにコントロールしたスライダーを「悪いボールではなかった」と語ったという。 「ストライクゾーンの底をキャッチしていた。私は、そこに落とそうとしたし、そこに落とすことができるなら、ボールの上を空振りさせる(三振)チャンスが高いと思っていた。ここでは3、4度と彼を(三振に)打ちとった速球を投げたくはなかった。しかし、ホームランを打たれる前の高めのストレートを彼はファウルにした。かなり良いスイングだった。だから私はストレートを続けたくなかったのだ。彼はそれを狙っているような気がしたのでね」と、マイズが明かした大谷との対戦秘話を紹介した。 昨年メジャー昇格したばかりの若き右腕、マイズの読みは正しかった。おそらく大谷はストレートを狙いながら難しい変化球に対応してオーバーフェンスを放ったのだ。