【にしたんクリニック・西村誠司】生活保護を受けていた少年は、いかに30億の豪邸を持つまでに成り上がったのか?
「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」、不妊治療の「にしたんARTクリニック」などさまざまな事業を手掛けるエクスコムグローバル代表取締役社長・西村誠司氏。25歳で起業し、現在は個人純資産300億円といわれる西村氏は、いかにして成功したのか!? 渋谷の一等地に完成した豪華絢爛な住宅で、その半生を語るインタビュー連載第1回。新聞配達をしていた少年時代に知った、金の真実とは。 【写真9点】西村誠司氏の邸宅、特注ロールス・ロイス
渋谷の真ん中。30億の邸宅に特注ロールス・ロイス
渋谷の一等地、路地を入ると見えてくる白く巨大な邸宅。そのガレージに、紫色のロールス・ロイスが滑らかに吸い込まれていく。 「いい色でしょう。ロールス・ロイスのコーポレートカラーの紫を2種類使ってツートーンにしたんです。内装も見てみますか?」 そう特注のロールス・ロイスの助手席で微笑むのは、「にしたんクリニック」などを運営するエクスコムグローバルの代表取締役社長、西村誠司氏。 その車内を覗き込めば、真っ白な革張りのシート、天井は無数の小さなライトが取り付けられていて星空のように輝く「スターライト・ヘッドライナー」仕様だ。さらにダッシュボードはまばゆいばかりの金色。 「2024年の8月に新居が完成し、その頃にこのクルマも納車になりました。この夏は欲しいものを手に入れることができた季節だったかもしれません」 邸宅の総額はおよそ30億円。玄関脇には南米原産の大樹パラボラッチョと、オリーブの木が植えられ、こちらは2本で7000万円を超えるという。色鮮やかなロールス・ロイス、そしてこの豪邸。「欲しいものを手に入れることができた」というよりも、世間が抱く富の象徴そのものを手にしたようにみえる。 1995年、25歳にして現在のエクスコムグローバルの前身となるインターコミュニケーションズを創業した西村氏は、創業から一体どのようにして、この富にたどり着いたのだろう。 「私は子供時代、貧しい家庭で育ちました。その頃に、働くとはどういうことなのか、その基本を身体に叩き込んだのです」 極貧家庭から、名経営者へ。そのサクセスストーリーを西村氏はゆっくり語り始めた。