香川県でアイスホッケー58年目 香川ジュニアが「香川アイスユナイテッド」へ
活動の拠点は、香川県唯一のアイスアリーナであるトレスタ白山。社会人チームの香川アイスフェローズもこのリンクを使う。チームの練習は営業時間外の週2回だ。一般の営業やフィギュアスケート、ショートトラックなど他の競技も練習しており、リンクの使用時間は限られる。 「小学生は練習すればどんどん上手くなるので、本当はもっと練習したいのですが」 アイスアリーナは通年営業ではないため、氷上での活動は9月末から4月末くらいまでだ。その間に複数の大会に参加する。 香川でジュニアのアイスホッケーチームは一つしかなく、基本は県外に出て試合をする。過去には西日本選抜大会という中国・四国・九州・関西のチームのトーナメントで優勝するなど、実績も残してきた。
夏はトレーニング期間 体育館でインラインスケートも
リンクが営業期間外の夏はトレーニングの期間だ。子どもたちも「この時期が大事」と理解していて、モチベーションは下がらない。練習メニューは、氷上での動きに近いトレーニングを中心に考えられている。 今年からは廃校になった体育館の利用が可能になり、インラインスケートを取り入れられるようになった。これまでは真夏でも公園など屋外練習が主だったというから、練習環境としても大きな利点がある。
メンバー集めと体験用防具の充実に苦労
現在のチームメンバーは男女混合で小学生が19人。4~5人の指導者がいて、最低でも3人で練習の指導に当たる。コーチのうち2人はこのクラブの出身で、就職して香川に戻り、子どもたちの指導を行っている。 コロナ期を経て全体の人数はなかなか増えていない。リンクの使用代金を部費で賄うのは大変で、悩みの種は尽きないのが現状だ。 アイスホッケーは道具が多い。スティックやスケート靴のほか、防具はヘルメットとフェイスガード、グローブ、ショルダーパッド、エルボーパッドなどなど。防具は各自で買うことになるが、体験用の防具は揃えておく必要がある。 「子どもはサイズもバラバラで、合う合わないがあります。防具がもっとあれば、体験人数を増やせるのかなと思うのですが」