大藤沙月、横井咲桜組が世界2位の韓国ペアに3―0…大藤は21日の伊藤美誠戦へ「勝ちにいきたい」
◆卓球世界ツアー ▽WTTファイナル 第1日(20日、福岡・北九州市立総合体育館) 上位選手によるWTTファイナルが開幕し、女子ダブルス1回戦で、世界ランク5位の大藤沙月、横井咲桜組(ミキハウス)が同2位の田志希、申裕斌組(韓国)を3(11―5、11―9、11―6)0で破り、準決勝に進出した。 2人で決めた呼び名の「ダブルさっちゃん」こと大藤、横井組はともにファイナル初出場。横井が「緊張したけど、試合に入ったらゾーンに入れて、楽しめた」と、強敵相手に圧巻だった。第2ゲーム(G)の5―4では横井のサーブで得点すると、大藤の狙い澄ましたバックハンドの痛烈なレシーブも決まり、3連続得点。最後は大藤のフォアがクロスに決まった。第3Gも0―2から怒とうの8連続得点。「サーブレシーブを意識した」と大藤が言うように、早い段階での攻めが奏功した。 試合後に取材に応じた大藤は「相手は強いけど、まずは自分たちのプレーを出していこうと2人で話していた。結果、完勝できてうれしい」と笑顔。横井も「すごく緊張したけど、試合前に(大藤が)『振っていこう』と話していたので、思い切っていけた」と胸を張った。10月のアジア選手権で初優勝を果たすなど好調のペア。大藤は「自信にはなっている」と、強敵撃破につなげた。 大藤、横井組としては22日の準決勝で、木原美悠、長崎美柚組(木下グループ)とB・バラゾヴァ(スロバキア)、H・マテロワ(チェコ)組の勝者と対戦する。横井は「次の試合も楽しめるようにいい準備をしたい」と意気込んだ。大藤は21日に女子シングルス1回戦で伊藤美誠(スターツ)との日本人対決を控えており、「きょう1試合できたのはプラス。しっかり準備して勝ちにいきたい」と闘志を燃やした。
報知新聞社