「ドラゴン桜」最終回も桜木先生キメた 豪華キャストのサプライズ出演も話題に
阿部寛主演ドラマ「ドラゴン桜(ドラゴンざくら)」(TBS系、日曜・午後9時)が27日放送の第10話で最終回を迎えた。三田紀房氏の漫画「ドラゴン桜2」を原作とする人気作で、今作は2005年に放送された第1シリーズから16年ぶりとなる続編。最終回には前週の番組予告で“最強の助っ人”とされた人物たちも登場し盛り上げた。(以下、ネタバレあります)
最後まで飽きさせない展開と充実したキャスト
同作は東大専科の生徒たちが家庭的な事情をはじめさまざまな難局を乗り越えながら受験に挑む姿と、経営破綻寸前の龍海(たつみ)学園売却問題をめぐる教師、関係者らの入り組んだ人間模様などを描き最後まで飽きさせなかった。 キャスト面では元暴走族リーダーで弁護士の主人公・桜木建二役を演じる阿部と、前作では教え子だったが今作では成長して弁護士となり、桜木の部下でもある水野直美役を演じた長澤まさみのコンビが物語を牽引。また約1000人から選ばれたという生徒役を演じたKing & Princeの高橋海人(高は、はしごだか)、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太、西山潤、西垣匠らがそれぞれの見せどころでその個性と魅力を発揮し視聴者を惹きつけた。そして林遣都、佐野勇斗、早霧せいな、江口のりこ、及川光博ら盤石な演技を見せるベテランの実力派キャストの存在感はドラマに安定感を生んだ。 専科の生徒たちの東大受験の合否や学園売却問題のさらなる逆転劇が描かれた最終回だが、番組予告などで話題になっていたサプライズ出演のキャストは前作で生徒役を演じた面々だった。まず小池徹平、中尾明慶、紗栄子が登場し、終盤には山下智久(声のみの出演)、新垣結衣が登場してネット上には「大人になった勇介(山下)はこんな声で話すんだね」「最終回すごかった」「エモかった、ありがとう」「(生徒役中心の)スピンオフドラマを作って欲しい」など、驚きと喜びの声が続々と上がった。 時に厳しく時に優しく、毎回生徒たちに愛のこもった言葉をかける桜木のセリフもドラマの大きな魅力だが、最終回も最後は桜木のセリフで締めくくられている。それは生徒たちへの言葉であると同時に視聴者への激励でもあるような力強い迫真の一言だった。 (文・志和浩司) 【第1シリーズ】 桜木法律事務所所長の桜木(阿部)は38歳で私立の龍山(りゅうざん)高校に着任。元暴走族リーダーだったが警察に捕まって改心、勉強して東大に合格。しかし進学せず弁護士の道を選び事務所も開くが経済的に困窮、先輩弁護士から倒産寸前の学校法人清算の仕事を紹介してもらい、その予定で着任したのが龍山高校だった。しかし進学校化で注目を浴びたことから虎ノ門に大きな法律事務所を構えるべく計画を変更し、「龍山高校から東大合格者を5人出す」と宣言して特別進学クラスを設けた。果たして桜木は公約通り5人の合格者を出せるのか? 長谷川京子、山下智久、中尾明慶、小池徹平、新垣結衣、サエコ(現・紗栄子)、野際陽子ら魅力的なキャストがドラマを盛り上げた。 【第2シリーズ】 龍山高校での活躍で悲願の虎ノ門の事務所開設も実現し学校再生のエキスパートとして知られるようになった桜木だが、2年前に受け持った元教え子・米山圭太(佐野勇斗)が東大不合格のため自殺未遂を起こしたことからスキャンダルに発展、桜木自身大きなショックを受け行方不明となっていた。しかし福井県にいたところを元教え子で桜木の部下・水野直美(長澤まさみ)に発見され、経営破綻寸前の龍海(たつみ)学園へ連れて行かれる。桜木は教室に設営したテントで寝泊まりしつつ東大専科コース教師として再び教育現場に戻る。今回もほかにKing & Princeの高橋海人、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太、早霧せいな、林遣都、江口のりこ、及川光博ら豪華な顔ぶれが揃う。