梅毒の新規感染報告件数…新潟と京都が加わり昨年の累積数を上回ったのは15県に
国立感染症研究所は10日、感染症発生動向調査週報(IDWR)速報データ第48週(11 月25日~12月1日)を発表した。 性感染症編(4)60歳以上の「いきなりエイズ率」は50%以上 免疫力低下で発症も 梅毒の新規感染報告件数は新たに187件が加わり、年初からの累計数は1万3511件となった。現在の方式で統計を取り始めて以来、過去最多を記録した前年同期の累計数1万3788件に比べて、マイナス277件となった。 この数字は第42週マイナス474件、第43週マイナス420件、第44週マイナス386件、第45週マイナス356件、第46週マイナス347件、第47週マイナス288件と推移している。この数字が前週より「悪化」は20都道府県、「変わらず」が11県、「改善」が16県だった。
15府県が昨年1年間の累積件数を既に上回る
ちなみに第47週時点で過去最多の昨年を上回るペースで推移しているのは24都府県で、下回ったのは23道府県だった。 なお、第47週時点で昨年1年間の累積件数を既に上回ったのは、青森、秋田、茨城、神奈川、山梨、富山、石川、長野、三重、鳥取、島根、岡山、大分に京都、新潟が新たに加わり15府県となった。 梅毒との関連が深いといわれるエイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)の新規届け出数の動向にも注意したい。 第48週時点での全国総数は昨年同期比で61件多い918件。28都府県が前年のペースを上回った。