3強対決?それとも…どうなる「令和」最初の日本ダービー!
「令和元年」の日本ダービー(26日・東京競馬場/2400メートル・芝)が迫ってきた。23日に出走馬と枠順が決定。24日から前売り馬券も発売されムードが高まっている。無敗で皐月賞を制したサートゥルナーリア、アタマ、ハナ差の同タイムで続いたヴェロックス、ダノンキングリーの3強対決なのか、或いは……伏兵に出番があるのか。同世代7071頭の頂に立つダービー馬を様々な角度から探ってみた。
皐月賞の上位3頭が絶好調
いま一度、ダービーを占う皐月賞を振り返ってみよう。勝ちタイムは1分58秒1と秀逸。勝ったサートゥルナーリアは、もちろん肉弾戦にひるまなかったヴェロックス、伸びないインを踏ん張ったダノンキングリーも強い競馬をしている。そこから2馬身離された4着アドマイヤマーズはNHKマイルカップを制し、今回は不出走。さらに1馬身半離された5着以下の皐月賞組がこの差を逆転するのは至難のわざだろう。 しかも、この上位3頭が皐月賞から調子を落とすどころか、うなるほど状態を上げている。ご存じのようにサートゥルナーリアは皐月賞が年明け初戦。ダノンキングリーは2月の共同通信杯からの参戦でローテーションに余裕があり、まだ上積みがあると考えることができる。 あえて反動があるとすれば若駒ステークス、若葉ステークスを経て皐月賞が年明け3戦目だったヴェロックスかと思われたが、1週前の追い切りでは川田将雅騎手を背に猛時計。馬体減りの不安も払拭している。3頭とも当日にイレ込んだり、アクシデントがない限り、力は出し切れる。この道40年のベテラントラックマンは言う。 「ここにきてヴェロックスもいい動きをしとる。追い切りだけなら負けてへん。しかし、サートゥルは相変わらずの迫力。スケールがちゃう」 舞台は中山2000メートルから東京2400メートルへ変わる。ここで毎年議論になるのがコース、距離適性と血統背景だが、サートゥルナーリアは母がオークス馬シーザリオで半兄はジャパンカップ勝ちのエピファネイアといかにもこの舞台は向いていそう。陣営は終始一貫して「この兄弟の中では一番落ち着きがある」と素直な気性と操縦性の良さを感じ取り、初の左回りについてもむしろ歓迎の口ぶりだった。