3強対決?それとも…どうなる「令和」最初の日本ダービー!
伏兵にチャンスはあるのか
確かに、日本ダービーは皐月賞の上位組が強いレースとして知られている。14番人気から2着に食い込んだボールドエンペラーのような伏兵がいた。今回の皐月賞組からの伏兵には、5着のクラージュゲリエが該当しそうだが、馬券圏内への突入まではどうか。 別路線からダービーで勝つパターンとしては、過去に京都新聞杯組が2勝している。その年の皐月賞のレベルにもよるが、00年アグネスフライト、13年キズナとも皐月賞組を上回る血統背景とスケール感があった。その点、今年の京都新聞杯の勝ち馬、レッドジェニアルは物足りなく、青葉賞組は今年も勝つまでは難しいレベルと言わざるを得ない。 それでも波乱を期待したい人に、ダービー2勝ジョッキーの四位洋文騎手から聞いた話をお伝えしよう。 「ニシノデイジーは左回りが合ってそう。レッドもいいとこありそう。5着かな。いずれにしろダービーは先に動くとダメ」 皐月賞で17着と惨敗したニシノデイジー、レッドジジェニアルの名が挙がった。 執筆時点で3枠6番のサートゥルナーリアの単勝オッズは1.8倍。制度が整った84年以降の日本ダービーで1倍台の支持を受けた皐月賞馬は84年シンボリルドルフ、91年トウカイテイオー、94年ナリタブライアン、05年ディープインパクト、15年ドゥラメンテまで5戦5勝だ。唯一の死角と言えば、鞍上のダミアン・レーン騎手がいわゆるテン乗りとなること。初コンビの馬が勝てば65年ぶりの珍事になる。だが、レーンは豪州の若き天才と呼ばれる騎手。クリストフ・ルメール騎手ほどの信頼は置けないが、心配はいらないだろう。 別のベテラントラックマンはこう予想した。 「ひとまず3強対決。過去に3強対決はいろんなパターンがあったけれど、今年は皐月賞の着順通り。しかし、アタマ、ハナ差はもっと開くんじゃないかな」 限りなく1強ダービーに近い3強対決。令和元年の日本ダービーにサプライズドラマは期待しないほうが良さそうである。