3強対決?それとも…どうなる「令和」最初の日本ダービー!
新旧ダービートレーナーの見立ては?
新旧ダービートレーナーの読みはどうだろう。まずは98年スペシャルウィークで勝った白井寿昭元調教師。単勝1・8倍で3着に敗れた皐月賞からの戴冠を「極端にインが有利な皐月賞で負け、そこからはビッシリと攻めたよ」と振り返り「東京の2400メートルは力がストレートに出るコースやから自信はあった。今年はサートゥルだろうね」と予想する。 奇しくもサートゥルナーリアの母の父は、スペシャルウィーク。また同じロードカナロア産駒で現役最強アーモンドアイの母フサイチパンドラも管理しており「距離も大丈夫」とし、生産者が常勝ノーザンファームと言う点も強調していた。 99年アドマイヤベガでナリタトップロード、テイエムオペラオーとの3強対決を制した橋田満調教師は「皐月賞とダービーはイコールじゃないもんね。あのときのアドマイヤベガは皐月賞で体調を崩し、ダービー直前で大幅に良くなった。ジョッキー(武豊)も最高にうまく乗ってくれた」と回顧し、言葉をつないだ。 「ダービーは日にちが決まっているので、いかにそこにベストな状態で持って行けるかが決め手でしょうね。ダービーは強い馬が勝つ。一連の内容から条件のいいのはサートゥルナーリアかな。大谷翔平のストレートを思わせるタイプ」 コンディションを強調したのは14年ワンアンドオンリーでまさにたった一度だけのチャンスを射抜いて悲願を達成した橋口弘次郎元調教師。「いくら能力があっても状態が良くないとダメ。今年は皐月賞の上位組が順調に来ているし、力通りに決まりそうですね」 02年タニノギムレット、04年キングカメハメハで2勝している松田国英調教師は「今年は3強というより1強かな」との見立て。「強い馬は3強の方が勝ちやすいんだけど、今年は角居君とこ(サートゥルナーリア)じゃないの」とまとめた。 最後に05年ディープインパクトを送り込んだ池江泰郎元調教師は「3強? いや、1強じゃないか。上積みが一番あるのはサートゥルナーリア」との読み。 ダービートレーナーの話を聞く限り、どうやら穴党の出番はなさそうなのだ。