RB20テスト走行の角田裕毅について、レッドブルのクルーも好印象「来季のタイヤについて優れたフィードバックがあった」|F1
ヤス・マリーナ・サーキットで現地時間10日、ピレリのプレシーズンテストが行われた。レッドブルのチームクルーが、RB20を走らせた角田裕毅について言及している。 角田裕毅は本来VCARBのドライバーだが、今回のテストでは姉妹チームであるレッドブルのRB20を走行することに。 このテストではアブダビGPと同様にC3~C5のコンパウンド、そしてスーパーソフトであるC6のプロトタイヤも与えられた。 この日記録したラップ数は127周で、23人中9番目に多いラップ数だった。そしてベストタイム順としてはトップタイムのチャールズ・ルクレール(1:23.510)から1.179秒落ちの1:24.689で、23人中17番手という内容だった。 だが今回のテストでは燃料搭載量やプッシュラップの加減具合が判別できないため、あくまで参考の数字となる。
それでもレッドブルのチームスタッフは、127ラップ周回した角田の走りに感銘を受けたようだ。同チームの車両パフォーマンス責任者ベン・ウォーターハウス氏はテスト後にこう述べている。 「今回、ユウキが初めて我々のクルマに乗った。イサック(アジャ)は最終戦のFP1に続いて再びRB20を走らせることになった」 「両ドライバーとも非常に高いレベルのパフォーマンスを発揮し、我々が期待していた通りの結果を残してくれたので、両車の優先テスト項目を無事完了することができた」 「ユウキは2025年型ピレリタイヤのさまざまなテストについて優れたフィードバックがあった。ピレリが来年導入するタイヤについて貴重な洞察を提供してくれたよ」
「一方でイザックは素晴らしい仕事をしてくれて、午前中に想定していた空力テストを無事に完了した。午後には長距離と短距離の両方の走行を行ってさまざまなテスト項目をクリアした」 プロモーションイベントでは旧型のRBシリーズを駆ったことがある角田だが、現行マシンのRBをトラック上で走らせたのは初めてのこと。 現在レッドブルにはセルジオ・ペレス更迭のうわさが絶えず、その代役を補填するのではないかとのプランも浮上している。 果たして今回テストで走った22番のレッドブルは、来季RB21として走ることになるのか、朗報が待たれるところだ。