ULA、新型ロケット「ヴァルカン」2号機の打ち上げを実施
United Launch Alliance(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス、ULA)は日本時間2024年10月4日に「Vulcan(ヴァルカン、バルカン)」ロケット2号機の打ち上げを実施しました。ダミーのペイロードを搭載したロケット2段目は予定通り地球周回軌道を離れて深宇宙へ向かう軌道に投入されたことをULAが発表しています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:Vulcan VC2S(Cert-2) ロケット:Vulcan 打ち上げ日時:日本時間2024年10月4日20時25分 発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ) ペイロード:ダミー VulcanはULAが開発した新型ロケットで、1段目にはBlue Origin(ブルー・オリジン)が開発した「BE-4」エンジンを2基、2段目「Centaur(セントール)」には1960年代から改良を重ねつつ使用されている「RL-10」エンジンを2基搭載しています。 2号機による今回のミッションは「Certification-2(Cert-2)」と呼ばれており、当初はSierra Space(シエラ・スペース)が開発した宇宙往還機「Dream Chaser(ドリームチェイサー)」を搭載する予定でしたが、スケジュールの遅延によりペイロードの質量を模したダミーを搭載しての打ち上げとなりました。ULAによると、今回の打ち上げはアメリカ宇宙軍の認証を受ける上で必要となる2回のテスト飛行のうち2回目だということです。 なお、今回の打ち上げでは発射から間もなく固体燃料ロケットブースターの1基で問題が生じた可能性を海外メディアのNASASpaceFlight.comなどが指摘しています。詳しい情報についてはULAから発表があり次第お伝えします。 Source ULA - Vulcan Cert-2
sorae編集部