【気になる輸入車⑩-2】2023年一番印象に残ったクルマ、2024年に期待するクルマ「本誌執筆陣が語る、それぞれのイヤーカー:後編」
「最新のポルシェは最良」を思い出した「911カレラT」── こもだきよし
2023年もさまざまなクルマたちのハンドルを握ったモーターマガジン執筆陣が、年間を通じてもっとも印象に残ったクルマを選ぶ。(Motor Magazine2024年2月号より) 【写真はこちら】フル電動のラグジュアリーカーへと変身し、果たして老舗ブランドの新たな個性を表現できているのか(全24枚) ポルシェ911カレラTに乗って「最新のポルシェは最良」という名言を思い出した。 車両重量は前550+後910の1460kgで、3L水平対向6気筒エンジン搭載車としては軽量で、市街地、高速道路、サーキットのどこでも軽快に気持ちよく走れる。385ps/450Nmを発揮するが後輪駆動という点もスッキリした乗り味になっている。 サスペンションはやや硬めのセッティングだが、高いボディ剛性により振動の収まりがよく不快感はない。クラッチ操作は左脚の動きに遅れずクラッチが動く感覚で、気を使わずともスムーズに動く。 7速MTのシフト操作もカチッカチッと手にダイレクトなフィードバックがあるので、シフトミスもしにくく余裕を持ってスポーティドライビングを楽しめる。最近はスポーツカーでも2ペダルが多いが、カレラTを借りて2日目からは左脚と左手が自然に反応し、人車一体の動きになった。できるならこのまま乗り続けたいと思った。 ■こもだきよしが2024年に期待する1台「ボルボ EM90」 24年の期待はボルボEM90。3列シートBEVミニバンをボルボがどう作ったかに興味がある。
車庫事情が許せば本気で欲しい 「レンジローバースポーツ」── 佐藤久実
2023年もっとも印象に残ったクルマは、ランドローバーのレンジローバースポーツ。モダンでスポーティで、個性的なデザイン。 電動化が進む中、まだまだ内燃機関のニーズも高いが、このクルマに搭載されている3L直列6気筒INGENIUMターボチャージドディーゼルエンジンは静かで振動がなく滑らかで力強く、上質で魅力的。最新のテクノロジーが搭載され、快適性とハンドリングが両立されるが、代々伝わるレンジローバーならではの「優雅さ」もしっかり伝承されている。 「砂漠の女王」レンジローバーのオフロード性能はそのままに、オンロードでのパフォーマンスの幅が広がっているところが凄い。車庫事情が許せばホンキで欲しい1台。 ■佐藤久実が2024年に期待する1台「ヒョンデ アイオニック 5 N」 24年に期待するのは、ヒョンデのIONIQ 5 N。パワフルな電気自動車は存在するが、「N」というブランドまで作り、電気自動車ならではのパフォーマンスを高めたクルマはどんな出力特性、ハンドリングなのか、興味深い。
【関連記事】
- 【気になる輸入車⑨】時代に寄り添うスポーツカー最新動向2023-2024「走る悦びと商品戦略のグッドバランスが育て、開花させた好・性能」
- 【気になる輸入車⑧】選択肢が増えたコンパクトSUV最新動向2024「多才な個性が多彩なライフスタイルにジャストフィット」
- 【気になる輸入車⑦】名車たちも大変革!?新型車導入スケジュール最新動向2024「結局、電動化だけではやめられない?とまらない??」
- 【気になる輸入車⑥】メルセデス・ベンツの新型車導入スケジュール最新動向2024「内外装や装備レベルを一新するとともに、走りの性能もよりリファイン」
- 【気になる輸入車⑤】走り好きの心を揺さぶるD/E/Fセグメント最新動向2024「セダンは踊るよいつまでも」