【気になる輸入車⑩-2】2023年一番印象に残ったクルマ、2024年に期待するクルマ「本誌執筆陣が語る、それぞれのイヤーカー:後編」
驚異的な速さと快適さを感じさせてくれた「マクラーレン750S」── 山崎元裕
自動車というものは、フルモデルチェンジやマイナーチェンジ、あるいはそれまでにはなかった、まったくの新型車を誕生させることで進化を続けてい く。 2023年にそれをもっとも強く感じたのは、マクラーレンが720Sにさらなる進化を施した750S。それはあたかも異なるクルマであるが如く、驚異的な速さと快適性を感じさせてくれた。 ■山崎元裕が2024年に期待する1台「ヒョンデ アイオニック 5 N」 一方24年に期待したいのはヒョンデのIONIQ 5 N。Nは同社のBEVブランドIONIQの中でもスポーツモデルに与えられる称号で、そのスタイリングもIONIQ 5がベースではあるものの、ワイド&ローにリニューアルされたそれは、あきらかに雰囲気が異なる。 前後に搭載されるモーターはフロントに223ps、リアは378psの最高出力を発揮。ドライブモードは「ノーマル」と「スポーツ」、そしてステアリングホイール上のスイッチで選択できる「N」モードの3タイプ。 BEVは環境性能を向上させるためだけにあるのではない。それがヒョンデからのメッセージだ。
毎日乗れる走りが戻ってきた「ポルシェ 911カレラT」── 渡辺敏史
電動化の波がどやどやと押し寄せる23年、それらを通して今までのクルマとは異なる様々な創意工夫に触れる機会も増え、100年に1度のなんとやらを、ひしひしと実感させられることも多くなった気がします。 そんな今だからこそ、マルチシリンダーのスポーツカーにMTで乗るという対極に後ろ髪を惹かれるのもクルマ好きの性でして、そういう意味ではM2もコスパ含めて印象深い選択肢。加えて個人的に推したいのはカレラTです。 メニュー的には大したことはやってないようにみえて、乗ると確実に軽さが別物的走りに効いていることがわかります。シンプルかつ高濃縮、久し振りに毎日乗れる走りの911が戻ってきたという印象でした。 ■渡辺敏史2024年に期待する1台「ボルボ EM90」 24年に期待するモデルはボルボのEM90です。日本発の新しい高級車の価値をデザイン自慢のスウェーデンがどう解釈しているか。 今後車両の特性変化に乗じて、内装は競争が激化する領域でしょうから、その仕上がりが楽しみではあります。
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