「健康やダイエットのために1日2リットル以上の水を飲む」は中医学の観点ではオススメできない?専門家「一気にガブガブ飲むのは意味が…」
◆アルコールは“強い薬”、メンタル不調のときにはおすすめしません お酒は、メンタルが不調なときは避けましょう。 アルコールによる高揚感で一時的に不安が解消されるかもしれませんが、効果が切れると反動でより不安に襲われるため、多量飲酒を続けてしまいやすく、その害は想像に難くありません。 加えて、お酒は高カロリーのものが多く、つまみも脂っこいものや生ものが多いため、体内に不要物を溜めることになり、体や心の不調につながります。 アルコールは古来から、一種の薬としても使われてきました。 うまく使えれば、血流改善、冷えの改善、食欲の回復などにも役立つし、気分をゆるめてリラックスさせる精神安定剤のような働きもしてくれます。 しかし、やはり“強い薬”なので、付き合い方をコントロールできるならよいのですが、メンタルが弱っているとどうしても、うまくコントロールできません。 ですから、今メンタルの不調を感じているなら、避けましょう。 私の漢方相談では、「お酒がやめられない」という人に対しては、まず、なぜやめられないのか理由を探っていきます。 そして、たとえばストレスや不眠など、お酒を求めてしまう根本原因を漢方薬などで改善していくことで、お酒を求める感情を減らしていけないか、とアプローチします。 自分でコントロールできないと感じている方は、専門家に相談してください。
◆水をたくさん飲む=健康にいいという思い込みを捨てましょう 「健康やダイエットのために、水を1日に2リットル以上飲んでいます!」 本当に多くの方から聞く言葉なのですが、これは中医学の観点ではおすすめできません。 水はたくさん飲めばいいわけではなく、また2リットル、3リットルなど数字を目安にして飲む必要もありません。 その大きな理由は、胃腸は“過剰な水分”を嫌うからです。 また、2リットルという数字の根拠も明確ではなく、身長、体重、体質なども違うのに、すべての人に必ず同じ量の水が必要なはずがないのがひとつ。 さらに、飲むものだけでなく、食べ物からも水分を摂っているのに、その分はカウントされていない点がひとつ。 こうしたことから、1日に必ず2リットルの水を飲む必要はないと考えます。 水は“のどが渇いたときに常温のものを1~2口飲む”、これが基本です。
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