一人異次元の「63」池村寛世が単独首位発進「メンタル持たない」前々日の練習ラウンドはまさかの3ホールだけ
「男子ゴルフ・日本オープン選手権・第1日」(10日、東京GC=パー70) 池村寛世(29)=ディライトワークス=が7バーディー、ボギーなしの63をマーク。2位の今平周吾には3打差をつけ、単独首位発進に成功した。 【写真】1番ホールで豪快なティーショット! 場所によっては200ミリ近くの深いラフが待ち受ける難しいセッティングで、池村は好調のドライバーを積極的に振った。それでも初日のフェアウエーキープ率は78.571%と、安定したティーショットでチャンスを作り、前半は5番から4連続バーディー。ピンチらしいピンチもなく、最終18番はグリーン右のバンカーからチップインバーディーで締め「200点です」と声を弾ませた。 初日のアンダーパーが9人と成績が今大会の厳しさを表したが、その中で一人異次元の7アンダー。だが、練習日は前々日、前日の2日間で12ホールしか回っていない。8日にいたっては3ホールのプレーで終了。ラフのあまりの難しさに「メンタルが持たなかった。これだったら外へ練習に行ってる方がいいなと思ったんで」と心がぽっきり折れた。 ただ、今週に臨む気持ちまでは切れていなかった。アジアンツアーにも参戦しているが、7日に次週のタイ開催に出場できることが決まり、発奮。同ツアーのシード権も懸かる状況で「アジアンのシードも欲しい。メジャーも欲しい」と力が入る。さらに5月に結婚したばかりで、タイには夫婦2人で行く予定。渡航費は今のところプレミアムエコノミーで2人合わせて40万円だが、「優勝したらビジネス(クラス)に変えます(笑)」とグレードアップしたい。