「速い」「正確」は当たり前!? ゴルファーは最新レーザー距離計をどうやって差別化するべきなの?
「速くて正確」に加えて必要なのは「コンパクトな軽さ」
ゴルファーの必需品になった距離計測器には大きく分けて2種類、レーザー距離計とGPS距離計があり、今ではさまざまな機種が店頭やオンラインショップに並んでいます。 【画像】みんなが買っているモデルはなに? 最新「レーザー距離計」売れ筋ランキング それゆえ、どうやって選んだらいいか悩んでいるゴルファーは多いでしょう。価格、ブランド、機能、使い方、新しさ、何を優先すべきか個々の条件、価値観によりますが、これまで「速く・正確に」という測距機能を追求していたレーザー距離計に、今年は新たなトレンドや付加価値を付けた商品が発売されています。
新たなトレンドとは、「軽く・コンパクト」。重量が150グラム、幅10センチ程度が一つの目安になります。これは従来、プロや競技ゴルファーからの波及が多かったレーザー距離計が、アベレージゴルファーにも広がってきたことの現れです。 距離を正確に把握してショットに臨むことの大切さを知ったこと、また筆者が以前から推奨するようにGPS距離計と併用する距離計の二刀流が増えてきたのも要因の一つかもしれません。 特に、世界中のレーザー距離計市場を牽引してきて、米国ツアーでいまだに高い使用率を誇る「ブッシュネル」からスロープ機能が固定で、軽くてコンパクトな「ピンシーカーA1スロープジョルト」が発売されたことは衝撃的でした。
3点計測や録画機能などはゴルフ以外のシーンでも使える
一方で、新たな付加価値としてはGOLFZONの「CaddyTalk CUBE」に採用されている「3点間距離測定機能」は、他のメーカーも追随する便利な新しい機能です。カートに乗りながら、離れたボールとピンまでの距離を測ったり、遠くの同伴者の位置から目標物までの距離を測ったりすることができます。 そして「トル(撮る・録る)」という全く異なる新提案を製品化したのがキヤノンの「PoweShot GOLF」です。一般的にレーザー距離計の倍率は6倍ズームですが、12倍ズーム機能を備えています。
240ヤード先のドライバーショットのボールの位置もはっきりと確認できる倍率です。また、測距した距離表示入りの画面を静止画で撮影でき、音声入りの動画の撮影も可能です。さらに、撮影データを外部記憶媒体に残すこともできます。 この全く新しい提案によって、これまでの距離計の域を超えた新しい活用法が見出せそうな期待感があります。 撮影した風景と距離を確認してラウンドを振り返ることでコースマネジメントが確実に飛躍し、スコアアップにつながるでしょう。次回のラウンド前に過去のデータを見直して攻め方を予習するとベストスコアを更新できるかもしれません。 ズーム機能は、ラウンド時以外にも活用できそうです。例えばトーナメントの観戦する機会があれば、遠くからプロの表情やスイングを見ることができます。実際の飛距離をリアルに感じることもできるでしょう。撮影がOKなら、憧れの選手のショットシーンを残すことができます。