松本若菜さん・松村北斗さんポスター撮りで「完全再現!」漫画家が語る「自作漫画の実写化」への思い
渡辺ペコさんのマンガ『1122』(講談社)とひうらさとるさんの『西園寺さんは家事をしない』(講談社)。時期を同じくして両作品がドラマになって登場する。 【写真】松本若菜&松村北斗の「完全再現」写真とマンガを連続で見る 前者は「夫婦と性」を、後者は「家事」を柱に描かれており、ドラマ化というのみならず、「いい夫婦とは何か」を考えさせるという意味でも共通しているのだ。 そこでおふたりに「いい夫婦とはなにか」をテーマに語っていただいた。 対談1回では、『1122』の作品エピソードとともに「夫婦とセックス」を、対談第2回では「家事」についてお伝えした。話はどんどん盛り上がり、対談第3回となる今回は互いの作品を読んで感じたこと、おふたりが思う「家族」、そして自作品のドラマ化について聞く。
キャラクターのテンションを上げる作業が必要に
ひうら 私、もともと渡辺さんの作品が大好きで、『1122』も何回も読んでます。 渡辺 えええー!? ありがとうございます! ひうら テーマもお話も、ものすごく素敵だと思います。いちこが夫のおとやと旅行に行って彼からセックスを拒否られた時に、怒って「発言小町にトピ立てるから!!」って言うじゃないですか? そういう彼女のシリアスになりすぎないキャラとか、女友達と喋るシーンがすごい好きで。いちこが自身の性欲を「凪」だと言って、それを友達が「いちこの性欲 詩的ね~」と言うところとか。ああいうのがすごく好きなんです。 渡辺 わあ、嬉しいです! ひうら あらすじで書くと、ちょっと共感できない話じゃないですか(笑)。でも、あのいちこのキャラクターがあってすごく面白くなるという。 渡辺 後でひうらさんに伺いたいなと思っているのですが、私は本当にキャラクターの作り方がわからなくて。基本的に私が素で作ると、エネルギーとかテンションがどんどん低くなっていくんですよ(笑)。でもやっぱりマンガはエンタメだしフィクションだから、読む人を楽しませたい気持ちがある。なので低いところから上げる、という作業が必要になってくるんです。ジョークとかユーモア、癖、言い回しなどでキャラ付けすると言いますか、少しだけ上げる、みたいなことは意識していました。 ひうら なるほど、そうなんですね。 渡辺 マンガのテーマや題材にもよると思うのですが、『1122』はシリアスなところもあるけど、掛け合いなどの部分で調整がしやすかったんです。それもあって広く受け入れられたのだと思います。 ひうら 本当に各キャラクターが魅力的で、最高です。