松本若菜さん・松村北斗さんポスター撮りで「完全再現!」漫画家が語る「自作漫画の実写化」への思い
自分の描いたキャラクターが三次元で喋っている!
2007年と10年には、ひうら先生原作の『ホタルノヒカリ』が綾瀬はるかさん主演でドラマ化。この夏には『1122』『西園寺さんは家事をしない』が、それぞれドラマ化される。『1122 いいふうふ』でいちことおとやを演じるのは、高畑充希さんと岡田将生さん。火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』で西園寺さんと楠見を演じるのは、松本若菜さんと松村北斗さんだ。自身の作品が他者の手で別の作品になることを、おふたりはどう感じているのだろう? 渡辺 私は今回が初めての映像化になりますが、本当にありがたいです。お話をいただいた時からずっと、ものすごく大事に作っていただいているのを感じていて、不安が一切なかったんですね。たくさんの人が関わってくださっているなかで、それは多分すごく稀有なことなんじゃないかなと思いました。出来上がったプレビューを見せていただいたら、これがもう想像以上の完成度で。さっきもひうらさんに言いましたが「わー、立体だ!」と大感激(笑)。 ひうら 「立体! 三次元!」って(笑)。 渡辺 そう、自分の描いたキャラクターたちが三次元で喋ってるのが面白くて。原作を更に膨らませて観る人に届けやすくして、しかも世界観は大事にしていただいているので、もうありがたいやら嬉しいやら……。キャストも素晴らしい顔ぶれですしね。俳優さんって本当にすごいなと思いました。 ひうら 誰目線なんだって言われそうですが、私もファンとして誇らしいです。「完全再現や~!」と思いながら喜んでいます(笑)。 渡辺 嬉しいです! ありがとうございます。
マンガとドラマではメディアが全然違う
ひうら 『ホタルノヒカリ』の時は、企画が立ってから半年くらいして「綾瀬はるかさんと藤木直人さんでいこうと思いますが、どうでしょうか?」と連絡をいただきました。「そ、そんなすごい人たちが!?」と驚いた記憶があります。特に綾瀬さんはそれまで『白夜行』のようなお嬢様役をやられていて、コメディは全然やっていらっしゃらなかったんですよ。なので「滅相もない、滅相もない! そもそも綾瀬さんは全然乾いてないし!」と思って(笑)。 渡辺 あははは(笑)。たしかに乾いてないですよね! ひうら そうこうするうちにスチール写真が届いたので見たら、綾瀬さんがちょんまげ姿ですっごい汚い部屋にいたんです。最初はアラフォーくらいの年齢の役者さんが候補にあがっていたんですが、その時やっぱり実写だと本当に汚くなるので(笑)、若い方のほうがコメディとして成立するなあと感じたんですね。リアルすぎると悲壮感が出て、なんだか悲しい感じになっちゃうんですよ。 渡辺 なるほど~。本当に綾瀬さんの魅力が炸裂してましたよね! ひうら 先ほど「原作を更に膨らませて」とおっしゃっていたけど、やっぱりメディアが全然違うのでね。もうお任せしようと思っています。