【コケで味が変わる!】日本一美味しい鮎はこの河川だ!
魚は食べるエサにより、多かれ少なかれ味が変わると言われているが、鮎も生育環境により大きく味が変化する。ミネラル含有量など河川の水質、きれいさ、日照時間により、鮎が食べるコケの育ち方が違ってくることが、大きな要因のひとつとされている。つまり、河川の環境整備といった各漁業協同組合の力の入れ具合によって鮎の味にも差が出てくるわけだ。そんな鮎を全国から集め、どの河川の鮎が一番美味しいのか、品評するのが「清流めぐり利き鮎会」である。 【写真】「釣りビジョンVOD」ではグランプリに輝いた河川をセレクトして大々的に特集中!
今年で25回目を迎える「清流めぐり利き鮎会」
高知県友釣連盟が主催となり、1998年に始まった同会。途中、新型コロナウイルスの影響で2年間中止となったが、復活し今年で第25回を迎える。美味しいアユを育てた河川を表彰することで、美しい自然環境を次世代に残していこう、またその思いを広げていこう、との目的で開催されている。 では、どのようにして一番美味しい鮎、グランプリに輝く河川が選ばれるのか。利き鮎会では、全国各地の鮎を塩焼きにし、河川名を伏せた状態で食べ比べ、その味を品評する。品評は”姿” ”香り” ”ワタ” ”身” ”総合”の5つの項目で行われ、それぞれ3段階で評価される。1次審査、2次審査を経て、その年の名誉あるグランプリの河川が決定となる。
直近のグランプリはどこの河川!?
新型コロナウイルスの影響で中止されていた「清流めぐり利き鮎会」だが、2022年9月、3年振りに復活。2022年は過去に準グランプリ以上を獲得した河川に限った「選抜大会」として規模を縮小して開催され、いずれ劣らぬ美味な鮎が並ぶ中、高知県の奈半利川が初の栄冠に輝いた。 そして、昨年9月には通常規模に戻して開催。北海道の朱太川、東京都の秋川、長野県の千曲川、熊本県の川辺川をはじめ、地元の高知県から前回グランプリに輝いた奈半利川や四万十川もエントリーし、全国54河川、2,200匹を超える天然アユが集まった。そんな中、厳しい1次審査を通過し、2次審査にて岐阜県の清流、馬瀬川が見事、グランプリに輝いた。