本当に賑わう志摩スペイン村、周央サンゴとのコラボ効果
本当に賑わう志摩スペイン村、バーチャルキャラとのコラボ効果
三重県志摩市のテーマパーク「志摩スペイン村」が、バーチャルYouTuber「周央(すおう)サンゴ(通称ンゴちゃん)」とのコラボイベント効果で賑わっている。企画スタートから半月が経った2月25日も前年比で3倍の来場者があり、グッズ売り場などに列ができていた。関係者はこの勢いを持続させ、「いつでも空いてる」「並ばない」といった“自虐ネタ”からの脱却を目指す。
「最高テーマパーク」と絶賛の配信きっかけ
コラボは2021年12月、ンゴちゃん側が自身のYouTube配信で志摩スペイン村を「最高テーマパーク」などと紹介し、スペイン村側とSNSで交流を始めたのがきっかけ。両者はいわゆる「広告案件」ではなかったとするが、その後スペイン村はンゴちゃんを「バーチャルアンバサダー」に任命し、2月11日からスタンプラリーや新作映像上映、コラボグッズ販売などのイベントを始めた。 例年、入場者数が週末で2000人ほどのこの時期に初日は約7000人が来場。SNSやネットメディアで「こんな人がいっぱいなスペイン村は初めてみた」「もう空いてるとは言えない」などと話題になった。
「話違う」混みように苦笑いの来場者も
3回目の土日となる25、26日もそれぞれ約6000人が訪れ、ンゴちゃんの等身大パネルの前で写真を撮ったり、カフェのコラボメニューを買い求めたりしていた。愛知県から来たという男性は「聞いてた話と違うぐらい人が多い。出来たてのチュロスが食べたかったけれど、人が並んでて無理かも」と苦笑いしていた。 広報宣伝担当の柴原風花さんは「今までスペイン村を知らなかった人も多く訪れていると思うので、これをきっかけに志摩スペイン村の魅力あるショーやグルメ、アトラクションを楽しんでもらい、イベントが終わった後もたくさんのお客様に来ていただければ」と話す。 イベントは4月2日まで。入場料は1日パスポートで大人5400円、中高生4400円、小学生以下3600円など。 (文・関口威人、動画撮影・加藤直人/nameken)