名古屋城の再建進め「復興元年に」 河村市長が年頭会見
名古屋城の再建進め「復興元年に」 河村市長が年頭会見
名古屋市の河村たかし市長は4日、市役所で年頭記者会見に臨んだ。今年は「名古屋復興元年」を掲げ、名古屋城天守の再建や福祉、教育施策への意気込みを表した。一方、今月19日に告示される愛知県知事選には「本当に立てたいんだけど、今の世の中出ませんよ、普通の人は」と述べ、現職の大村秀章知事への対抗馬擁立は困難なことを示した。 【動画】名古屋・河村たかし市長が年頭会見(2023年1月4日)
地下鉄駅名も「市役所」から「名古屋城」に
この日は名古屋市営地下鉄の「市役所」駅が「名古屋城」駅になるなど、4つの駅名が正式変更された。名古屋城の最寄り駅に「『市役所』なんてえらそうな名前付けるな」が市長の持論で、観光振興の名目として変更が決まった。 河村市長は「名古屋城は燃えたが、そこからもう1回生まれ変わってくる。街に精神的支柱を作って、残さないといけない」と「復興元年」の意味を述べた。 また、「子どもが成績や進学を苦にして命を落とすのをストップしないと。つらいことがあっても、もう1回ええことがあるぞと応援せなあかん」という「精神の復興」の意味も込めたという。
県知事選「あんたが出やあという方は多い」
県知事選対応については、「今でも(候補者を)立てたゃあです。もしくはあんたが出やあという方は多い」としたが、「ええところまで行っとったんです。裏取ってもらえれば本当に(候補者擁立に)努力しとったんだなあと分かってもらえると思いますけど。これ以上はなんとも申し上げられんということです」と言葉を濁した。 現職の大村氏に対しては、「(当初は)県民税10%減税が公約だった。でも違うじゃないですか。公約にした以上、議会に出さないかん」などと不満を訴えた。 愛知県知事選には大村氏のほか、一昨年の名古屋市長選にも出馬表明して後に辞退した政治団体共同代表の尾形慶子氏など新人5人が立候補を表明している。 (関口威人/nameken)