長生きになると話題の「ノルウェー式4×4運動」ってどんな運動?
心肺機能の高さを測る基準の1つである「最大酸素摂取量」(VO2max)が高い人は、年齢を重ねても健康である傾向があるとされています。 さらには、長生きも期待できます。 こうした情報を根拠に、長生きをテーマにするインフルエンサーの一部が大プッシュしているのが、最大酸素摂取量を高めることを目指したエクササイズ。 その名も「ノルウェー式4×4運動」です。 このエクササイズは、具体的にはどういうものなのでしょうか? そして、本当にふれこみどおり、健康な体で長生きしたい人にとっての万能薬なのでしょうか? 確かめてみましょう!
どんなエクササイズ?
ステップごとの詳しい内容についてはのちほど説明しますが、基本的には有酸素運動で、ランニング中に行なうのが一般的です。 インターバルを置きながら、4分間にわたって高強度の運動を4回行なうことが特徴で、「4×4運動」という名前もここに由来しています。 また、本格的な運動に入る前のウォームアップと、終了後のクールダウンが設定されており、加えて高強度の運動の合間には、強度を弱めた運動を行なう3分間のリカバリータイムが設けられています。 ランニングをしている人なら「これは、以前からあるVO2max系の(最大酸素摂取量をターゲットとする)インターバルトレーニングでは?」と気づいたのではないでしょうか。 こうしたVO2max系のインターバルトレーニングでは、3~5分間負荷の高い運動したのち、運動時間と同じ長さか、少し短い時間のリカバリータイムを取るのが一般的です。 「以前からあったVO2max系のインターバル運動をしてはいけないのか?」という疑問を抱いた人もいるでしょう。 もちろん、それでも全くかまいません。 ノルウェー式4×4運動は、VO2max系インターバルトレーニングをするうえでとても良い方法ですが、もちろん方法はこれだけではありません。 また、こうしたVO2max系のインターバルトレーニングだけが、最大酸素摂取量を改善する方法かといえば、そんなこともありません。 そんなわけでノルウェー式4×4運動は、唯一無二でも、特別でもないのです。 とはいえ、シンプルで覚えやすいメニューであり、心臓に問題を抱えるお年寄りを含む、幅広い層の人々が行なってきた実績があるのです。