「ひとりで旅行だって、行かせてやったのに…」定年間近で妻に捨てられた【クズ亭主】が、捨てられる日まで気づけなかったこと。
今や熟年離婚は「普通のこと」になりつつある。ずっと支えてくれて、残りの人生も一緒に歩むと信じていた妻からのいきなりの離婚の申し出……なんてことはよくあるのだ。 この記事の他の画像を見る 関東地方の政令指定都市に住む高柳公平(仮名)は、今年定年を迎える。しかし、その定年を労ってくれる人はいない。 「寂しいもんですよ。なんのために働いてきたのか…自問自答しています」。 つい半年前まで公平もこんなことになるとは思っていなかったという。 「娘35と息子32がいますが、どちらも独立して数年経ちます。息子の方には孫も2人いて、0歳と2歳。かわいい盛りです。なんてことのない、普通の家庭、むしろ幸せな家庭だと思っていたのですが…」 今回は、紹介者から「妻に逃げられて意気消沈している男の話を聞いてあげてほしい」と伝えられていたのだが、公平は明らかに怒っていた。妻の美智子は専業主婦として家庭を支えてきたという。 「妻は本当は仕事を続けたがっていました。ただ近くに頼れる親もいませんでしたし、あの頃は専業主婦が普通だったんです。結婚した翌年に妊娠して、妻は仕事を辞めました」。 美智子は都内のデパートに勤めていた。短大卒で入社し、仕事ができると周りからの信頼も厚かったらしい。 「楽しそうに働いていた記憶はあります。それに昔からデパートで働くことが夢だったとも話していました。ただ何度も言うようですが、あの頃は子どもができたら仕事を辞めるのが普通だったんです」。 公平は何かにつけて「普通」を盾にするところがある。 「娘に怒られることも多いんです。普通普通って、どこの普通?って。ちゃんとそういう忠告を聞いておけばよかったと今になって後悔しています」。 一体何があったのだろうか?事の発端は美智子がSNSにのめり込んだことだという。 「僕は全然わからないのですが、妻はインスタグラム?をやっていて、フォロワーも結構いると娘が話していました」。