【ABC特集】地球温暖化で「スーパー台風」再び? 6年前に関西各地で甚大な被害 未来の危機に立ち向かうには
(中北教授)「(海側は)台風に吸われて水面が上がっているんです。本来は、これが全部市内に入ってきて、中之島など全部が3m高くなる(浸水する)状態だったけれども、この水門で3mの差を保ったまま、大阪市内はギリギリセーフだった」 3つの水門のひとつ「木津川水門」は、横幅が57m。(門自体の)縦幅が11.9mあります。 (大阪府 西大阪治水事務所 職員)「(高潮時は)すごく水圧がかかるので、このぐらい大きい構造物じゃないと耐えられない」
1970年から使われている木津川水門は、老朽化が進んでいるため、新しく作り替える工事が始まっています。 (職員)「川の中を締め切って、ドライにする必要がありますので、川を締め切るための杭になっております」 まずは川の中に工事現場を造るため、水を遮るパイプ約190本を打ちこみます。そのあと川の底を7~8m掘る作業を始めます。
「人間が社会を変えるより温暖化のスピードは速い」
完成は7年後。現時点での費用は155億円で、さらにお金はかかりますが、高潮や温暖化のための対策は待ったなしだといいます。 (中北教授)「温暖化に対応をしようとしている(人・組織)を応援してほしい。温暖化のスピードの方が、人間が社会を変えるより速い。温暖化はすぐ来ると」 (『newsおかえり』2024年9月4日放送分より)