菊池雄星を指導するトレーナーが明かす、ダイエットが失敗する明らかな原因
新しいダイエットに取り組んで、ちょっとやせてはまたリバウンド……。このループから抜け出したい! それなら「ロジカルダイエット」に切り替えませんか? メジャーリーガー・菊池雄星投手らプロアスリートが信頼するパーソナルトレーナーの清水忍さんの『ロジカルダイエット 3か月で「勝手に痩せる体」になる』の一部を抜粋してご紹介します。
これまでのダイエットのどこがどう間違っていたのか?
みなさんの中にはこれまでさまざまなダイエット法にチャレンジして、挫折したり失敗したりしてきた方も少なくないと思います。 そんなみなさんにお聞きしますが、いったいなぜ、自分のダイエットがうまくいかなかったのか、その理由を知りたくはありませんか? 「失敗は成功の母」と言いますが、どこが悪かったかの原因を知り、反省をして工夫や改善を重ねていけば、成功への道筋が見えてくるというものです。 そこで、過去に流行ったり話題になったりした数々のダイエット法をロジカルな視点で検証してみることにしましょう。 これまで自分が「間違った努力」にいかに多くの時間を費やしてきたかを思い知らされる方も多いかもしれません。 ただ、きっとそれによって、「ロジカルに効率よくダイエットをすることの有意義さ」がよりいっそうクリアに浮かび上がってくるのではないでしょうか。
サプリメント系ダイエット──脂肪燃焼系、脂肪吸収阻害系など
「脂肪吸収をブロックする」「脂肪燃焼を高める成分入り」「エネルギー消費を高める〇〇成分配合」──。 スーパーやコンビニ、ドラッグストアに行くと、こういった能書きの書かれたお茶やサプリメントが数えきれないほど売られています。 販売元のメーカーのホームページなどで確認すると、たしかに脂肪吸収を抑えたり脂肪消費を促進したりする効果はあるのかもしれません。 しかし、そうしたお茶やサプリを飲んでいるからといってやせるわけではありません。 ありがちなのは「自分はこれを摂っているから安心だ」と考え、かえって食べてしまうパターン。 私の友人は大盛りごはんのお代わりをした後、「やせるためにこれを飲まなくちゃ」と言って食後にサプリを飲んでいて、こちらは目が点になりました。 いくらお茶やサプリを飲んでいても、カロリーを摂りすぎていては元も子もありませんよね。 このように、お茶やサプリを免罪符のようにして、「これを飲んでるから食べてもいい」という利用の仕方をしている人はけっこう多いものなのです。 思い当たる方は、「人間はカロリーの収支決算をマイナスにしない限りやせることはない」ということを、心に刻むようにすべきでしょう。 また、ダイエット効果にクエスチョンマークがつく商品もあるということを心得ておくべきです。 よく商品の売り文句に「ダイエット効果が科学的に証明されました!」と記載されているものがありますが、なかには、「プールの中からコップ1杯の水を汲み出したくらいの効果」が出たというだけで、その実験結果を大仰に取り上げて「科学的に証明されました!」という宣伝文句に結びつけているようなケースも少なくないのです。 別に私は、ダイエットにお茶やサプリメントを用いるのを否定はしません。ただ、そういった事情を踏まえたうえで、かしこく利用していく姿勢が必要なのではないでしょうか。