【パリオリンピック バドミントン】混合ダブルスでは韓国勢が16年ぶりに決勝進出! 男子ダブルスはメダル候補が順当に準決勝へ!
8月1日に開催されたパリオリンピック・バドミントン競技(会場:ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)6日目は、各種目の決勝トーナメントが行なわれた。予選リーグを突破した精鋭たちによる戦いは、どの試合も熱戦が続いている。ここでは午後のセッションに登場した海外選手の結果を中心にお伝えする。 午後のセッションでは、混合ダブルスの準決勝と男子ダブルス、女子ダブルスの準々決勝など注目カードが行なわれた。 混合ダブルスで決勝に進出したのは、鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)と韓国の金ワンホ(上写真・右)/鄭ナウンの2ペア。鄭思維/黄雅瓊は日本の渡辺勇大/東野有紗を2-0のストレートで退け、東京五輪から2大会連続となる決勝進出。金ワンホ/鄭ナウンは、同国対決となった徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン)との激しい競り合いを制して、決勝の切符を獲得した。韓国勢にとっては、同種目で久々の決勝進出。2008年北京五輪で金メダルを手にした李龍大(イ・ヨンデ)/李孝貞(イ・ヒョージュン)以来となる、同種目での頂点到達をねらう。 男子ダブルスは、第1シードの王昶(ワン・チャン)/梁偉鏗(リャン・ウェイカン/中国)が、インドネシアのアルフィアン/アルディアントとの激戦を24-22、22-20で勝利。準決勝進出を決めた。2022年世界選手権王者のアーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)は、インドのシェティ/ランキレッディ(インド)を下し、ヨーロッパの雄・アストルップ/ラスムセン(デンマーク)は、韓国の徐承宰/カン・ミンヒュクを19本、20本で退けベスト4入りを決めた。また、前回大会の金メダリスト・王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リーヤン/台湾)も、タイペアを下して五輪連覇に近づいている。 シングルスは男女とも決勝トーナメント1回戦が行なわれ、男子ではリー・ジジャ(マレーシア)が地元フランスのトマ・ジュニア・ポポフに勝利。インド対決となったラクシャ・センとプラノイ・H.S.の試合は、後輩のセンが快勝し、準々決勝に駒を進めた。中国の李詩灃(リ・シフェン)と2021年世界選手権王者のロー・ケンイゥ(シンガポール)の対戦は、ロー・ケンイゥが2-0のストレート勝利を飾り、ベスト8進出を果たした。 女子シングルスは、2016年リオ五輪金メダルのキャロリーナ・マリーン(スペイン)や東京五輪4位の何冰嬌(へ・ビンジャオ/中国)が準々決勝に進出。3大会連続のメダル獲得をねらったプサルラ・V.シンドゥ(インド)は、何冰嬌に敗れて上位進出はならなかった。
取材/バドミントン・マガジン編集部 写真/Getty Images