上質素材のロロ・ピアーナ、デニムをエレガントアイテムに昇華 「ロロ・デニム」に注目!
■キャッシュデニム、カシミヤ40%で色鮮やか
改めて、キャッシュデニムについて詳しく紹介しよう。 キャッシュデニムはコットン60%、カシミヤ40%から成る交織素材。イタリア・ピエモンテ州のロロ・ピアーナの職人と、日本のデニム生産のスペシャリストとの知識と経験のコラボレーションによって誕生した。 素材にカシミヤを使用することで、暖かさと鮮やかな色彩をかなえた。何より、柔らかで着心地の良い感触を実感できる。 縦糸に染色したコットンデニム、横糸に無染色のカシミヤを使用しているので、表はハリがあるのに裏側はソフトな感触が魅力的だ。 ただし、この素材は織るのに非常に時間がかかるという。だから、生産量には限りがある。なかなか得がたい、究極のラグジュアリー素材といえそうだ。
■絶妙に柔らかな素材、デニムフラワー 独特な色彩に
次に取り上げたいのは、デニムフラワーという素材。 これは、ロロ・ピアーナが長期にわたって開発に取り組んできた紡績と製織技術によって誕生したコットンだ。絶妙に柔らかな素材という魅力を持つ。 米カリフォルニア州のサンホアキン渓谷で栽培された、繊維の長さと強度で知られる100%オーガニックコットンを使用。この素材によって、丈夫でありながら柔らかく、目の細かいデニムが出来上がる。 このデニムフラワーは二重構造。縦糸と横糸にそれぞれ異なる染色を施したヤーン(織り糸)を使用し、独特な色彩効果を生み出している。上の写真のスパーニャ・ジャケットにも、この素材が使われている。
■シーアイランドデニム、1800年代のスピリットを体現
そしてもうひとつ取り上げるとしたらシーアイランドデニム。 1800年代のデニムのスピリットを体現した、米国産の希少なシーアイランド・コットンを使用したファブリック。 天然コットン素材特有の小さな節によって生まれる素朴で不規則な外観。伝統的なシャトル織機で織るように、熟練した技と手織り機でゆっくりと高密度に織ったものだ。 コットンの自然な色合いを生かすため染色されていない。高品質でとても柔らかい個性的なデニムといえる。