上質素材のロロ・ピアーナ、デニムをエレガントアイテムに昇華 「ロロ・デニム」に注目!
連載《イマドキ高感度》Vol.15
「ロロ・ピアーナ(Loro Piana)」と言えば、クワイエットラグジュアリー(「静かな贅沢(ぜいたく)」の意味)の代表ブランド。過度なロゴや柄などで主張はしない一方、常に上質を極めた素材を使うことで知られる。デザインもまさに「タイムレス」という言葉がぴったり当てはまり、どの世代からも支持されて好感度も抜群のメゾンだ。そんなロロ・ピアーナから2024年秋、デニムのカプセルコレクションがリリースされた。その名も「ロロ・デニム」。一体、どんなコレクションなのだろうか。 【写真を見る】ロロ・デニムを代表する一品、ジェリコ・ジャケットはじめ、ラグジュアリーな素材であるキャッシュデニムやシーアイランドデニムを使ったジャケットの画像はココからチェック!
■「ロロ・デニム」、とにかくスタイリッシュ!
高額であっても、一度、手にした人は長く愛用し続ける。それがロロ・ピアーナだ。使わないシーズンに大切に保存されたニットやコートは、その季節になると、ごく自然に再びクローゼットに並ぶ。 エレガンスの代表、ロロ・ピアーナ。今回、取り上げる「ロロ・デニム」は、そんなメゾンが発表したカプセルコレクションだ。 その印象はとにかくスタイリッシュ。デザイン的にもエイジレスに着られそうだ。
■「ジェリコ・ジャケット」、シルエットに美しさ
例えばロロ・デニムを代表する一品、「ジェリコ・ジャケット」を取り上げてみよう。そこにはラフで味のある、アメリカンデニムの香りは全くしない。 むしろ、カジュアルでもドレスでもない、全く新しいカテゴリーのジャケットと表現した方がしっくりくる。 すっきりしたシルエットでデザインに無駄がない。さらに、デニムの色にもほのかな光沢があり、そこも上品だ。まさにロロ・ピアーナのDNAを受け継ぐ一着だ。
■漂う高級感 日本のデニムのスペシャリストとコラボ
ロロ・デニムが他のデニムと一線を画す大きな理由はラグジュアリーな素材にある。 例えば、カシミヤも使って最先端のテクノロジーで生み出した素材、キャッシュデニム。他にも、キャッシュデニム・リアクティブ、デニムフラワー、デニムシャンブレー、シーアイランドデニムといった、独自かつ革新的なデニム素材が使われている。 ロロ・デニムのアイテムは、それらを用いて構成されている。 上述のジェリコ・ジャケットに使われているのは、キャッシュデニム。実は、この素材には、日本の備後地方のデニムのスペシャリストが参加している。