毎日、ホットフラッシュと動悸で苦しむ40代。「子育てと仕事、更年期も重なって正直つらい!」
閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。 【画像】図で解説、ホルモン補充療法の4つのパターンとは 私ってもう更年期なの? みんなはどうなの? オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです) 【100人の更年期#111】 ◆サユリさん 55歳 夫と3人の子どもとの5人家族。42歳から現在まで10年以上、更年期の諸症状に悩まされ続ける
とつぜん激しい動悸におそわれた42歳。「このまま死んでしまうの?」と思った
はじめまして。私は、現在55歳のサユリです。42歳ごろから体にさまざまな不調を感じ始めて、それらは更年期の影響だと思うようになりました。もう10年以上、毎日何かしらの体調不良を感じながら暮らしています。 最初に起きた体の異変は、42歳のときの激しい動悸です。私は当時から現在までコンビニで働いていて、この日も店で仕事をしていました。いつものように接客や品出し業務に追われていたら、とつぜん、心臓がバクバクと強く打ち始めました。これまでに感じたことがない激しい動機に、「もしかしたら、このまま死んじゃうの?」と恐怖を覚えました。このとき店にはもう一人スタッフが居て、業務を代わってもらって休憩したら徐々に治まりましたが、もしも店に代わってくれるスタッフが誰もいなくて、さらにお客さんがいる状態だったらと思うと、いまでも怖くなります。 私はもともと、心臓の弁の動きが標準よりも弱いと、かかりつけ医に言われていました。そのため、日を改めて病院で診てもらいました。結果は、不整脈はあるけれど、深刻な病態は見当たらないとのことでした。その後もたびたび動悸がすることはありましたが、生活に支障をきたすほどではないので放っておいたら、徐々になくなりました。