大阪府「まん延防止等重点措置」の要請を決定 21日の感染者数は6200人前後の見通し
大阪府「まん延防止等重点措置」の要請を決定 21日の感染者数は6200人前後の見通し
大阪府は21日午後、大阪府庁で「第64回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開き、感染の急拡大を受け、国に対して「まん延防止等重点措置」の要請を行うことを決定した。大阪府の吉村洋文知事は同会議で「昨日(大阪府内の)病床使用率が35%に達しました。今後も病床はさらにひっ迫してくると想定されていきます。そのためにまん延防止等重点措置を要請すべきだと思っています」と述べた。また、同日府内で新型コロナウイルスに感染が確認された人が6200人前後であることも明かした。 【動画】大阪府が新型コロナ対策会議(2022年1月21日)
高い感染の山を抑えていく必要がある
会議で吉村知事は、現在の大阪の新型コロナウイルスの感染状況が、1日で6000人前後と感染拡大傾向が続いていると説明。「オミクロン株の感染拡大力の強さを目の当たりにしている現状です。一方で重症化率が低いというようなこともあるんですがなにぶん感染者数が多くて医療が非常に厳しい現状になっている」と述べた。 20日に大阪府内の病床使用率が、国にまん延防止等重点措置を要請する基準である35%に達し「今後も感染者数が多いという現状に鑑みますと病床はさらにひっ迫してくると想定されていきます。なんとかこの高い感染の山を抑えていく必要があります。そのためにまん延防止等重点措置を要請すべきだと思っています」と説明した。
関西におけるオミクロン株の感染急拡大を抑える
吉村知事は19日に行われた大阪府、兵庫県、京都府の3府県のオンライン知事会議で「京阪神においては経済圏域生活圏域が一体」ということで、ともに一体で感染対策を行うという意志決定も行っていることにふれ「今後、兵庫県、京都府との連携をとりながら、関西におけるオミクロン株の感染急拡大を抑えて病床ひっ迫を少しでもやわらげていくという道を模索していきたい」と話していた。
21日の感染者数は6200人前後で過去最多になる見込み
また、会議終了後に行われた吉村知事の囲み会見の中で、21日の大阪府の新型コロナウイルスへの感染が確認された人が6200人前後になると発表された。詳細については同日午後5時ごろに発表するが、過去最多の人数になる見込みだという。 そして、今回のまん延防止等重点措置の要請決定について「感染者数が多いという現状を見ますと、今後も病床の使用率は高くなりひっ迫していくという状況にあると思っています。そういった観点から感染の山の高さを少しでも下げていくことが必要かと思っていますので、府民のみなさん、事業者のみなさんに本当に申し訳ないんですが、感染対策、まん延防止等重点措置へのご協力をよろしくお願いします」と府民に呼びかけた。